イチローは他の29人の3000本安打者と比較して、どんな打者なのだろうか。



3000本安打者の打率と平均塁打(TB/H 塁打/安打数)のマトリックスに位置付けるとこうなる。

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長いMLBの歴史の中で、リーグ打率や長打率は、何度も大きく変動した。その中で、各時代の打者を一つのマトリックスにするのは無理があるのだが、それでも各打者の傾向は見て取れる。

タイ・カッブは打率において懸絶した存在だ。MLB公式サイトでも終身打率が.350を超えるのはカッブと.358のロジャース・ホーンスビー(2930安打)しかいない。しかも安打数は長く1位を保っていた。
およそMLBにあって「安打を打つこと」に関しては、この選手の右に出る存在はいない。

平均塁打が1.5以下で終身打率が.320を上回るゾーンに何人かの選手が固まっている。いわゆるアベレージヒッターの一群だ。

これとは対照的に主審打率3割以下で平均塁打が1.5を超えるグループもある。スラッガーの一群だ。

A-RODは、メイズやアーロンと並ぶ3000安打者中でトップクラスの長距離打者になる。

イチローは打率.314、2011年を最後に打率を3割を切っているから、打率は高いとは言えない。しかし1990年代に.270前後あったリーグ打率が今は.250台になっていることを考えれば、イチローもアベレージヒッターのグループと言って良いだろう。
そして平均塁打1.29は、エディ・コリンズとならぶ最小。
このメンバーでは最軽量の打者だと言って良いだろう。

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