カーディナルスの韋駄天。阪急の福本豊が目標にしたスピードスターだ。
1960年、21歳の年にカブスと契約する。大学からの選手だ。世代的には王貞治、張本勲らの1歳上に当たる。

1年目はカブス傘下のセント・クラウドに送り込まれるが、ここで抜群の成績を上げてシーズン終盤にMLBに昇格。
初出場は9月10日のフィリーズ戦。1番中堅で先発。3番遊撃でアーニー・バンクス、4番右翼でジョージ・アルトマン、6番三塁にロン・サント。
その最初の打席で、中前に安打を打った。投手はかのロビン・ロバーツ。華やかなデビューだ。
翌年からレギュラーになるが、期待通りの成績が上げられず。走塁は荒削りで失敗が多く、外野手としても失策が多かった。
1964年の6月15日、カーディナルスにトレードで移籍。ここから俄然打ち始め、チームのワールドシリーズ進出に貢献。
以後、スピードスタートして、カーディナルスの3度の優勝に貢献する。
投のボブ・ギブソン、打のルー・ブロックは、スタン・ミュージアル引退後のチームの顔となった。
66年から4年連続で盗塁王になったが、ルー・ブロックが真価を発揮したのは、30歳を過ぎてからだ。
71年から再び4年連続盗塁王。そして35歳の時に118盗塁という当時のMLB記録を樹立する。
盗塁記録を樹立した年のメンバーは、捕手テッド・シモンズ、一塁にジョー・トーレ、二塁にテッド・サイズモア、右翼にレジー・スミス。投手陣にはギブソンのほか、リン・マグローセン。
38歳で35盗塁、引退する40歳で21盗塁、.304、衰えを知らない選手だった。
1968年には日米野球で来日している。
3000本安打は1979年8月13日のカブス戦。1番をゲーリー・テンプルトンに譲り、2番
左翼で先発したブロックは、4回、先頭で投手デニス・ランプへの内野安打を打った。
この年限りで引退し、資格取得1年目の1985年に79.7%で堂々殿堂入りした。
豊田泰光、全本塁打一覧(後編・1960~1969、その他)|本塁打大全

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