読者各位の反応について、そして今後どうすべきかについて考える。

※昨年の今日も同じような記事を書いている。

もっと公式戦を大事にしてほしい|野球史」

■読者各位は、どんな反論をしているのか

私は、「公式戦で引退試合をするのは、敗退行為の疑念を抱かせるからよくない」と主張している。

これに対する読者の反応は

・引退試合をけなすのはけしからん
・公式記録よりも「人間性」のほうが大事だ
・みんながそう言っている

いつもそうなのだが、ネット読者の大半は、文意をしっかりつかまず、白か黒かで反応する。
「俺らが感動している引退試合の悪口をいっている、けしからん」という論調だ。
こういう論調で攻めてくる人が多いので、同じ返しを何度もしなければならなくなる。

しかし、多くの読者は
「引退試合は絶対に公式戦でやってほしい」と思っているわけではないと思う。
自分が駆け付けた球場で、引退する選手が挨拶をして、涙を流してくれればそれで十分に満足できるのだと思うがいかがか。

球団も「公式戦で引退試合をやるべきだ」という確信してこんなことをしているわけではない。

別個に引退試合をする経費を節約したいために、そして引退選手に釣られて多少客が増えることを期待して、公式戦に引退試合を混入しているのだ。便宜的なものだと思う。

球団も「公式戦の意味」に対する認識がなくて「ついでにやっちゃえばいい」という感覚になっている。
監督や選手も、その程度の認識だと思う。

つまり、「深く考えないで、公式戦で引退試合をしている」ということだ。
その試合の記録が公式に残ってしまうことの意味には、思い至っていないのだろう。記録への影響も軽微ではある。

ただし、三浦大輔の最終登板は、確信犯的だ。彼には公式戦で引退試合をしなければならない事情があった。彼は24年連続勝利を目指して、最後の挑戦をした。

相手のヤクルト打線は1打席だけなら「お情け三振」で花を持たせることもできるだろうが、1試合丸ごと「接待」はできないから、真剣勝負をせざるを得ない。

新人の廣岡は、三浦大輔のヘロヘロ球をプロ初打席初本塁打したが、これなど思わぬ恩恵だろう。山田哲人が安打や本塁打を荒稼ぎしなかったのは、三浦への礼儀か、へろへろすぎて打てなかったのか。

ヤクルトの選手の中は「引退するんなら、出てこなければいいのに」と思った選手もいたかもしれない。バットの切っ先が鈍った選手もいるのではないか。

三浦が記録を目指したいのであれば、引退宣言はそのあとにすべきだった。
最後の望みも絶たれて、刀折れ矢尽きて引退宣言、というのは、感動できるシチュエーションだと思うが。

三浦のこの登板は、過去数年、ずるずると増えた「公式戦での引退試合」の発展形だと思う。昨年の山本昌があって、三浦のこの登板があった。これまで、公式記録への影響は軽微だったが、これは深刻だ。

これが許されるのなら、1990本代の選手が引退宣言をしてから一軍に昇格して2000本を狙うなどの「記録のためだけに出場する」ような事態が起きるかもしれない。

こういうエスカレートが怖いのだ。

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■今後どうすべきか

賛同を得られないかもしれないが、引退宣言をした選手は公式戦に出場できない規定を作るべきだ。
MLBのオルティーズのような事例をからみると矛盾しているようだが、NPBでの昨今の状況を考えると、そうすべきだ。

その代わりに、引退選手用のセレモニーをしっかりやればよい。

試合前、試合後、いずれでもよいが、引退選手はグランドに上がり、自ら指名した相手チームの選手と、1打席勝負をする。
投手が長年のライバルを指名したり、打者が次代を担う若手を指名したりすれば、盛り上がるだろう。

守備の名手であれば、コーチにノックを打ってもらって、それをしっかりさばいてみせるとか、捕手であれば二塁送球を見せるとか、そういうバリエーションも考えられる。

「やだ!、どーしても公式戦じゃなきゃやだ!」という声はそんなにないと思うのだが、いかがか。


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昨日の福原忍の胴上げ



2016年菊池雄星、全登板成績【念願の初2ケタ勝利】



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