5年目のシーズン、岩隈は規定投球回数に達して16勝を挙げた。


今季の戦績

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春先、岩隈は調子が上がらない。
いつものような立ち上がりという印象だったが、今季は5月になっても6月になってもその調子のままだった。
大崩れは少ないが、QSぎりぎりという登板が続く。

良いときの岩隈は、打者を面白いように打ち取っていく。ストライクゾーンに「ミートできない速球」を投げ込むことができるのだ。球数も少なく、まさに理想的な投球。
今季の岩隈が、そういう投球を見せたのは8月3、8の登板だけ。
あとは、打たれながらもなんとか投げ切ったのだ。

岩隈の精度が落ちたのは、S%ではっきり見ることができる。

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68%を超えリーグ屈指の制球力を誇っていた岩隈は、わずか1.5ポイントとはいえ、陰りを見せた。今季に限れば制球力は田中将大より下だった。

16勝を挙げることができたのは、RSがリーグ7位の5.06もあったからだ。

ただ、フェリックス・ヘルナンデスが故障離脱する中、33回も先発をしたことは高く評価できるだろう。

キャリアSTATS

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もう岩隈のキャリアも16年目、近鉄のエースだったのは遠い昔のことだ。あまり目立たないが、いい投手だったということがわかる。

岩隈の投球が、こういうレベルに落ち着くのだとすれば、成績は下落していくだろう。今年のようなRSが今後もある保証はないからだ。

35歳、微妙なところではあるが、投球のクオリティを向上させてほしい。




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