今年の日本シリーズの視聴率はここ3年では極めて高い。その理由は明らかだ。「面白い」からだ。


過去5年の日本シリーズの視聴率(ビデオ・リサーチ)

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ここ2年、日本シリーズの中継は危機的状況に瀕していた。視聴率は一けた台になり、下がり続けていた。
実は2010年から視聴率一けた台に落ちていたのが、2012年、2013年と盛り返していた。特に2013年は田中将大が、空前の大活躍をし、楽天が初優勝したこともあって、第6戦は28.4%という高い視聴率だった。
それがまた、激しく下振れしていたのだ。

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日本シリーズのような短期決戦は、カード、話題性に左右される。
人気球団や、話題の選手が出場すると、視聴率は上がるのだ。

そういう意味では、今年は今や日本屈指の人気球団広島カープ、そして引退を発表した黒田博樹、さらには二刀流大谷翔平という人気者もいる。両軍ともに応援はすさまじい。ある意味で、際物的な話題に引っ張られている部分はある。

しかし、黒田が出場したのは1試合だけ。大谷翔平は4試合に出てはいるが、活躍していない試合も多い。
その代わりに伏兵が活躍したり、不振だった選手が盛り返したり、主役の2人以外のさまざまな選手の思い入れやリベンジなどなど人間模様が渦巻いて、シリーズは大河ドラマのような大きな物語になろうとしている。
視聴者は、その物語に感情移入し、選手や監督と一緒に一喜一憂し始めたのだ。

私はここ2試合、オンタイムで試合を見ることができなかった。しかし合間にスマホをのぞき込み、得点経過を見ながら、脳裏にスタジアムの様子を思い浮かべた。試合を見なくても、両チームの争いや選手のプレー、試合の盛り上がりを想起することができるようになったのだ。多くの人がそうなってきているのではないか。

週末でもあり、今日の試合は20%が期待できるのではないか。どちらのファンでもないが、できれば今日は広島が勝って、明日、黒田博樹と大谷翔平の一騎打ちになれば、25%超えも見えてくるように思う。

こういう盛り上がりの向こうに「野球って面白いんだ」という機運が出てくれば、特に子供、若者が興味を持ってくれたら、進行する「野球離れ」は、食い止められるかもしれない。
3月には4回目のWBCもある。野球が盛り上がる舞台装置はできている。

野球界は、この盛り上がりをうまく野球の普及に生かしてほしい。野球界全体で「野球は面白い」というムーブメントを起こすべきだと思う。



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