高校野球のトーナメント大会が、投手の酷使をはじめとするゆがんだ日本野球の諸悪の根源であるのは、明らかだ。これを変えてしまえば、高校野球、そして日本野球の未来は大きく変わる。


高野連発表によれば硬式野球部の部員数は今、16.7万人。10年前から2.5万人増えている。中体連の軟式野球部の部員数は20万人、10年前から10万人減っていることをみると、この数字には何らかの作意が入っていると思われる。
おそらくは女子部員や、にわかに駆り出された部員も含めて体裁を繕っているのだろう。
実質的には12万人くらいではないか。

甲子園の予選参加校数が3900校だから一校当たりの野球部員数は30人強。
強豪校は100人以上いるのが当たり前だ。9人ぎりぎり、あるいは9人いなくて連合チームを組んでいるケースもある。

頭がダイヤモンド級に固い高野連には、不可能だろうが、もし可能であれば、高校野球を根こそぎ変えてしまいたい。

まず、1チームの上限を25人とする。それ以上いる学校は、Bチーム、Cチームを作る。もちろん連合チームもありだ。

また学校以外の企業立、NPBなどクラブ立のチームの参加も認める。

選手の移動も自由とする。ただし、引き抜き合戦を防ぐために、移動選手は毎年1回ドラフトを行って、移動先を決める。金銭の授受が明らかになったときは、そのチームを解散させる。

こうすると現状ではチーム数は4800になる。
このチームでリーグ戦をやる。1リーグ20チームとして総当たりで戦う。
リーグ数は240、A40リーグ、B80リーグ、C120リーグというところか。

4月の1週目から毎週土、日曜に試合を行えば、雨天延期も含めても6月末にはリーグ戦の優勝チームが決まる。
各リーグの首位打者、本塁打王、打点王、最多勝、最優秀防御率などの選手はリーグで表彰する。

Aリーグの勝者40チームとBリーグの勝者の内8チームでトップリーグを争う。

7月、8月の試合は熱暑をさけるために、早朝、ナイターのみとする。

7月は、Bリーグの勝者80チームから、8チームを選出するために、10チーム単位のリーグ戦を行う。

トップリーグは8月に開始。48チームが8つのブロックに分かれ、一次リーグを戦う。この段階までは、甲子園ではなく各ブロックの球場で試合を行う。

甲子園は最後に残った8チームによるファイナルリーグの総当たり戦とする。試合数は28。
ナイターと早朝ゲームの1日2試合ずつ2週間で消化する。

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各地区では7月以降、10月いっぱいまで、リーグ戦で敗退したチームのために、オープンリーグを行う。他のリーグのチームとの他流試合をはじめとするテストマッチだ。連盟は各チームが消化すべきオープンリーグの試合数を規定し、練習ばかりさせないようにする。これも公式戦とし、記録を取る。

また9月にはAリーグとBリーグの入れ替え戦も行う。

入替戦に出場できるのは、単独チームのみ。大所帯の高校の二軍、三軍は昇格できない。

リーグ戦などの試合は4月から10月までに終了する。11月から3月はオフシーズンとする。
野球の練習をしてもいいが、他のスポーツをやることも奨励する。
野球部員が、他のクラブを掛け持ちするのもOKとする。

投手は30球以上投げた場合は連投禁止。3連投は禁止。60球以上投げた場合は中3日以上、最大の投球数を100球までとする。

連盟はこうした試合をすべて記録し、高校野球の記録集を作成する。オープンリーグも含めれば1チーム50試合くらいはすることになるだろう。これによって有望選手が一目でわかるようになる。

みたいな感じか。「そんなことできるか!」ごうごうたる非難が来そうだが。

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