台湾ウィンターリーグは、リーグ戦が終了し、昨日から決勝ラウンドに入っている。

勝敗表は以下の通り。

AWB-League


昨日は、台北で、政治経済からスポーツまで、いろいろな台湾の情報を日本語で発信している通信社のジャーナリスト羅友辰さんに、おいしいお昼ご飯をごちそうになった。
「台湾はプロが弱いのが問題ですね。最下位とはね」と羅さんは言った。

台湾プロ野球CPBLは、度重なる八百長問題を起こしたこともあって、信用が低くて、良い選手が集まらない。
このために、アマの方が強いのだ。

数字を見ればわかるが、チーム打率では6チームともに極端な差はない。日本を除く4球団は防御率が悪い。
そして守備率は、欧州選抜とCPBLがはっきり落ちている。
CPBLは、17試合で37個も失策した。
「投球」「守備」という守りの要素が、極端に劣っているのだ。
日本からCPBLに行った指導者は台湾の野球は「打つだけ」「投げるだけ」だと指摘するが、なかなかその段階から這い上がれないのだ。

昨日は台北から新幹線で雲林を経由して斗六に行き、CPBLとヨーロッパ選抜の5位、5位決定戦を見た。
この試合から有料、200台湾ドルを払う。

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結論から書けば、凡戦だった。ヨーロッパが繰り出す投手陣を、CPBL打線は打撃練習のように打ちまくった。
そして投手はヨーロッパ打線を6安打散発に抑えた。

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順位としては最下位を逃れたわけだ。

しかし、それで良しとする人はほとんどいないだろう。プロのトップリーグに人材が集まらない現状を打破するためには、野球のレベルを挙げなければならない。

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台湾で一番気になるのは内野守備。少し横にそれた打球は、追いついてもアウトにすることができない。取ってから送球までが遅いし、体勢を立て直さないと送球できない。

そういうところはNPB、MLBの野球を見慣れているとはっきり物足りなく感じた。

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もちろん「伸びしろがある」という言い方もできようが、いつまでも伸びしろのままではいけないだろう。
台湾野球は質的に進化しなければならない。


nabibu-Yakyu01

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