一昨日まで行われていたアジアウィンターリーグ、観客は数百人にとどまり、閑古鳥が鳴く中で行われたが、いろいろな意味で有意義だったと思う。

3週間という長期間、リーグ戦を戦う経験は、レギュラー未満の若い選手には良い経験になるだろう。私が見たのは終盤戦だが、選手の足取りは重く、慣れない環境で疲れているのが感じられた。
平澤大河や広岡大志が失策や緩慢なプレーをするのを何度か見たが、集中力も途切れていたのかもしれない。
台湾は日本より温暖で、日中は今でも20度を超すことがあるが、夜間は湿った風が吹いて、体感温度は低い。そういう環境との闘いだったとも思う。

チーム最終成績

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NPBのウェスタンとイースタンが1、2位を占めたが、大差が開いた。ウが、吉田正尚、横田慎太郎、石崎剛など試合数は少ないながらも一軍で活躍する選手が多かったのに対し、イは、一軍で実績があるのは捕手の嶺井くらいで、新人中心だった。力量差があるのは仕方がないだろう。

韓国はKBO二軍に参戦している警察チームが主体。しかし日本の二軍とはそん色なかった。

相変わらず台湾アマは強く、CPBLは弱かった。

ヨーロッパは意外によくやったという印象だ。

前にも述べたが、打撃では大きな差がつかず、投手力と守備力で力量差がはっきりした。

打撃成績

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吉田正尚がずば抜けた成績。最終日も左翼フェンスに直接あたる二塁打を2本。レベルの低いシリーズだったかもしれないが、ここでの活躍は吉田に自信を与えたのではないか。

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横田も一軍選手の面目を保った。10盗塁は意外だった。

ただ、他の日本人選手は他国の選手に比べて特段優れていたわけではない。打撃においては、NPBは他の国と力量差がない。
CPBLはぼろ負けしたが、打つだけならトップクラスだった。

イースタンでは3割を打った選手がいなかった。貧打だったのは間違いない。

先発投手

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日本のレベルが高かった。率直に言って台湾の投手は、NPBに通用しなかった。しかし齋藤や島袋のように台湾アマに滅多打ちを食らった投手もいた。

セーブランキング

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短いシーズンながら、ウは石崎をクローザーに据えて効率的に戦っていた。石崎にとってもよい経験だったのではないか。

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台湾アマはロースターに選手を追加し、最後の方では毎試合10人近くの投手を投げさせた。その中には 吳俊杰のように好投した投手もいた。
またCPBLでは唯一、 周磊がいい投球を見せた。

CPBLが最下位になったことで、批判の声が出ているが、同時にこのシリーズの意義を高く評価する声もある。
来年もぜひ見たいものだ。
特に投手陣ではCPBLと台湾アマの間にかなりの実力差があるように思えた。

ただし、各チームの陣容は同レベルになるよう調整する必要はあるだろう。

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2015・16年金田和之、全登板成績【2年間で16試合の登板に終わる】

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