すでに昨年の時点で、日本ハム打線はソフトバンクに次ぐ力を有していた。ことしはそこに少しだけ新しい要素が加わって、ソフトバンクを超える陣容になった。

打撃陣 えんじ色は退団、移籍、ブルーは新加入

NF-2016-H


優勝したチームにはキャリアハイを記録した選手が多い。これは広島と同様だが、広島のチーム打率が前年の.246(5位)から.272(1位)と急増しているのに対し、日本ハムは.258(3位)から.266(1位)。微増あるいは漸増にとどまっている。
もともとレベルの高い打線だったが、ここに大谷翔平と西川遥輝の成長分が積みあがってソフトバンクを超えたのだ。

子細に見ると、
捕手の大野奨太は打者として貢献できるレベルになった。
しかし一塁中田翔は打点王こそとったものの打率が低迷し、やや減。
二塁田中賢介はフル出場したもののパワーダウン、この選手の後釜対策をすべき時期。
三塁レアードは、中田翔の目減り分を埋める活躍。ただし守備成績は悪化している。
遊撃中島卓也は守備の貢献度が高いものの、戦力的にはややダウン。

外野は、西川がスモールボーラーとして急成長。陽岱鋼は、今年も戦線離脱があったものの成績向上。残る外野の一議席は固定できなかったものの、タレントがひしめいている。今年はここに近藤健介が入る余地を残した。

DH、昨年ブレークした近藤健介が打撃不振もあって出場機会が減り、ここに豆をつぶして投げられなくなった大谷翔平が収まり、劇的な進化を遂げた。
投手として投げられない期間に、打者として重用する。この采配は、栗山英樹監督以外では考えられないのではないか。

控えに岡、淺間、近藤ら若手の名前があることを考えても、日本ハムの伸びしろは大きい。陽岱鋼の放出は、必然性があると言える。

的確な手を打って、伸びるべくして伸びたチームだと言えるだろう。


1973年加藤初、全登板成績

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