ア・リーグの平均防御率は2015年の4.01から2016年は4.20に下落した。ヤンキースのチーム防御率は2015年も2016年もほぼ平均。並みの投手陣だと言えよう。

左が2015年の陣容、右が2016年、ベージュは移籍、ブルーは新加入。欄外の略称は移籍先、移籍元。薄緑は2016年、MLB初昇格。

NYY-2016Review-P


先発陣は大きくいじらなかった。
2014年にピネダ、田中将大、2015年にエオバルディと、若手スターターを補強し、その成長に期待する部分があったのだと思われる。
しかし、2016年、田中将大が初めて規定投球回数に達して、ERA3位になった以外は、伸び悩んでいる印象だ。
すっかり不良資産化したCCサバシアが少し復活したが、それでも魅力的な先発陣とは言えなかった。

救援陣はアンドリュー・ミラーに加え、人類最速のアロリディス・チャプマン。この「ダブり方」が、金満の名残を感じさせる。
トップクラスのセットアッパーのベタンセスはいたものの中継ぎ陣が薄かった。

2016年、ミラーとチャップマンは宝の持ち腐れに終わり、チャップマンはカブスに、ミラーはインディアンスにフラッグシップディールで売却。この2チームが両リーグを制覇したことを考えれば、ヤンキースは何を考えていたのか、という気にもなる。

ジラルディ監督の投手起用は、見切りが遅く、いらいらした。特に救援投手の使い方には問題があった。おそらく投手陣とのコミュニケーションも問題があるのではないか。

ジラルディの監督契約は今季が最終年だが、そろそろ指揮官も刷新すべきではないか。


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