30歳を超えるころから、巨人捕手陣は、「阿部慎之助を長持させる」というミッションを帯びるようになる。


2007年から巨人の1軍で1試合でもマスクをかぶった選手の打撃成績。2007-2016まで。

GC-2007-2016


2008年シーズン中に横浜から鶴岡一成が移籍、2009年には広島から来たユーティリティ木村拓也がマスクをかぶって話題になる。

2011年には高橋信二が日本ハムからやってくる。何とか「打てる捕手」を得たいという巨人の願望が見える。

2012年に阿部慎之助は打点王、首位打者の二冠に輝くが、以降、成績は下落。「ポスト阿部」が現実味を帯びてくる。

2013年ドラ1の小林誠司は、まさにその本命だった。しかし、肩はいいが、リード、そして打撃では阿部の足元にも及ばなかった。

2015年にはいったん阿部を一塁にコンバートしたが、あまりの貧打に再び捕手に戻す。この年はヤクルトから加入した相川亮二が攻守でいい働きをした。

2016年、高橋新監督は、阿部慎之助の一塁コンバートに再チャレンジ。阿部は一度もキャッチャーミットを持たなかったが、小林誠司が阿部の後継者になったと思う人は少ないだろう。規定打席に達して.204は、今どき珍しい貧打だ。
阿倍の復帰はあり得ないと言いたいところだが、今年も同じ調子だとそれもあるのかと思う。
阿部慎之助は、2000本安打を目前にしている。選手生活の最終コーナーを曲がろうとしているが、まだ、「ポスト阿部」は見えてこない。

Abe-02


1980年鈴木啓示、全登板成績【苦しい時に働いていないんだから・・・】

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