うーん、例によって期待感に水をかけるような情報が次々と流れてくる。
ダルビッシュ

2016年12月15日 レンジャーズの地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」電子版が、レンジャーズがWBC主催団体にダルビッシュを参加させないように要請と報じる。

上原浩治

2016年12月21日 カブス上原浩治投手(41)が21日、テレビ朝日系「報道ステーション」に生出演し、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場しないことを明言した。

マックス・シャーザー

2017年1月9日 米大リーグ、ナショナルズは9日、エースのマックス・シャーザー投手が利き手の右薬指関節の疲労骨折で、米国代表として出場予定だった3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を欠場すると発表。

前田健太

2017年1月12日 ドジャース前田健太投手が3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場しないと11日、球団関係者が明らかにした。

レンジャーズは秋信守も参加しないようだ。田中将大の参戦にもヤンキースは「うん」とは言わないようだ。

確かにこうした投手は病み上がりだったり、肘や肩に故障を抱えていたり、移籍まなしだったりする。「無理はさせたくない」という心理が働くのだろう。

韓国ではカーディナルスの呉昇桓が追加召集されたというニュースも入った。

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しかし、そういう選手のために、今回は参加18人のほかに10人のリザーブ枠が設けられ、準決勝以降のロサンゼルス・ラウンドにスポット参戦できるようにしたのではないか。

故障のリスクがある選手でも、キャンプインしてから調子が良ければ、そこからでも参加できる、そういう仕組みだったのではないか。
40過ぎの上原には無理はしてもらいたくないが、働き盛りのシャーザーやマエケンなどは、たった1試合なのだから、投げてほしかった。少なくともリザーブ枠のロースターに名前を残してほしかった。
シャーザーは故障だが、それでもキャンプには問題なく参加するのだ。

これらが前例になって、多くの有力選手が雪崩を打って辞退するのではないか。

2009年までのWBCでは、日本人MLB選手は積極的に参加していた。イチローや松坂大輔など、主力になってチームを引っ張っていた。
そのために、シーズンで故障したり、不調に陥った選手もいたが、MLB選手の参戦が、NPB選手の刺激になり、大いに盛り上がったのは間違いないところだ。

2013年のWBCで侍ジャパンが3連覇できなかったのは、MLBの選手が一人も参加しなかったことも一因になっているだろう。プエルトリコなど未知の対戦相手に対する情報が少なく、戦い方もわかっていなかったのではないか。

ロースターの締め切りは2月6日、侍ジャパンに入るMLB選手は、青木宣親、田澤純一と川﨑宗則くらいにとどまるのではないか。
アメリカのロースターも、寂しいものになる可能性が高い。


「何の保証もないWBCで怪我をしたら大損」という今のWBCの在り方を改め、そのステイタスを高める責任は、間違いなくMLB側にある。
今回のロースターの改革は評価に値するが、さらなる踏み込んだ措置を期待したい。



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