中学野球の指導者が、指導の原則にのっとって疑義を呈している
TitleKawaraban
→野球ブログ瓦版巨人大型補強の欠陥

・巨人は毎年優勝することを求められている・
・巨人が優勝するためには、大型補強は必要だ。
・生え抜きの若手が出場できないのは、そいつらのせいだ。実力がないのだから仕方がない。

と言う理屈なのだろうが、選手の「実力」のなかには「ハート」の部分が含まれる。
どんな選手でも期待され、信用されてチャンスを与えられれば、実力を発揮する可能性は高くなる。
「今度ダメだったら二軍落ちだぞ」「どうせできないだろ」みたいな視線を浴びて試合に出ても、プレッシャーで結果が出ないことが多い。

「そんな精神力でどうするんだ」と言う人もいるだろうが、昔はいざ知らず、今はそういう精神論は現実的ではない。
「逆境から這い上がってくる奴は強い」というが、ことさらにそういう境遇を作るのはナンセンスだ。そもそも「逆境からの這い上がり」は、結果論として語られるのであって、一般論として通用するかどうかも疑わしい。

指導者は、選手のメンタル面もマネジメントする。選手のモチベーションを高めるために、いろいろな配慮をしてしかるべきだ。
ましてやドラフト上位でとったプロスペクトには、結果を出してもらうために、モチベーションアップを図らなければならない。

ブログでも書かれているが、2013年の巨人ドラ1、岡本和真は確実に進歩している。下のレベルではもうやることがなくなりつつある。特に彼はクラッチヒッターとして、優れた資質を持っている。
しかし、今年、彼の前には村田修一、ケイシー・マギーと言うライバルが立ちはだかっている。
昨年同様、チャンスはほんの少ししか与えられないだろうし、その評価も渋いだろう。多少安打を打ったくらいでは、ポジションは得られないだろう。

そういう年月を重ねていくうちに、プロスペクトは希望を失い、輝きを失い、消えていくのだ。
他球団で若い選手がどんどん出てきているのは、球団、指導者のメンタル・マネジメントが功を奏している部分もある。

巨人の選手は素質もよくなく根性なしだからレギュラーになれないのだ、という話ではないはずだ。彼らだって他球団と同じくらいチャンスを与えられれば、結果が出るのではないか。

他球団のように生え抜き主体でいけとは言わない。でも、他球団もうらやむような好素材だけには、せめてしっかりチャンスを与えないと。王貞治がそうだったように。
同じポジションに何人もの選手をだぶらせて、喜ぶのは、もう見飽きた。坂本勇人以来絶えている生え抜きのスター選手を作るべきだ。

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