高野連は10年前まで地方大会参加校数を発表していたようだが、やめてしまった。減少しているという数字を出したくなかったのではないか。
2001年から5年刻みの地方大会参加校数。2013年からは各年。
47都道府県、49地区のうち、38地区で参加校数が減少している。増減なしが2、増加が9。
トータルでは参加校数は15年で6.7%減少している。
地域別で見ると北海道は、この15年で1/4近くが減少している。経済環境の問題もあるかもしれない。エリアが広すぎるために、長距離の遠征があり、部活のコストがかかることも影響しているかもしれない。
続いて東北は、12.4%減。なかでも岩手県、福島県の減少が目立つが、これは2011年の東日本大震災の影響だろうか。
関東地区では茨木と神奈川の減少が目立つ。
東京はほぼ参加校数を維持している。東京への人口流入は続いている。また「高校野球」を生徒募集に利用したい私立の存在もある。
北陸地方の落ち込みが大きい。新潟は2割も減っている。逆に福井は1校だが増えている。
近畿地方、奈良の減少が激しい。奈良は天理、智辯がほぼ独占している。参加意欲がわかないのかもしれない。
大阪の減少は、貧困とのかかわりがあると思われる。いわゆる底辺校が多い。
中国、四国ではあまり変動がない。島根、鳥取、愛媛を除く四国3県は参加校数が少なく、甲子園に行きやすい。野球留学との金井相もあろう。
九州では鹿児島の落ち込みが激しい。
沖縄は日本では例外的に若年人口が多いことが影響していよう。
下段には高野連加盟校数を示した。最近は「高野連に加盟しているが、地方大会に出ない」学校が増えている。
選手が集まらないからだ。
参加校数には、連合チームが含まれている。2011年以降、その基準が緩和されている。このことも勘案すべきだろう。
参加校数の推移は「野球離れ」だけでなく地域経済や人口動態の影響もあろう。また各県での高野連などの活動状況にも影響しているだろう。
三村敏之、全本塁打一覧|本塁打大全
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北陸地方の落ち込みが大きい。新潟は2割も減っている。逆に福井は1校だが増えている。
近畿地方、奈良の減少が激しい。奈良は天理、智辯がほぼ独占している。参加意欲がわかないのかもしれない。
大阪の減少は、貧困とのかかわりがあると思われる。いわゆる底辺校が多い。
中国、四国ではあまり変動がない。島根、鳥取、愛媛を除く四国3県は参加校数が少なく、甲子園に行きやすい。野球留学との金井相もあろう。
九州では鹿児島の落ち込みが激しい。
沖縄は日本では例外的に若年人口が多いことが影響していよう。
下段には高野連加盟校数を示した。最近は「高野連に加盟しているが、地方大会に出ない」学校が増えている。
選手が集まらないからだ。
参加校数には、連合チームが含まれている。2011年以降、その基準が緩和されている。このことも勘案すべきだろう。
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地元静岡県でも
静岡工業+清水工業⇒科学技術(08年)
静岡南+静岡市立商⇒駿河総合(05年)
農業経営+浜松城南⇒浜松大平台(06年)
吉田+大井川⇒清流館(14年)
修善寺工+大仁⇒伊豆総合(10年)
周智+森⇒遠江総合(09年)
清水商+庵原⇒桜が丘(13年)
ということで7校減ってます。
まぁ、女子校の共学化で野球部ができたところもあるので、純減ではないでしょうが、高校の数がどうなっているのかも興味深いところですね。