速球を見せて、スライダー、スプリッター、シンカー(シュート?)、カーブなどで打ち取る。岩隈久志の投球パターンはMLBに来ても全く変わらない。1球ずつつけていると、驚くほど同じパターンで投げていることが解る。
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そうなると、速球にいかにキレ、威力があるかが大きなテーマになってくる。前回、東京ドームでの巨人坂本への初球は外側の4シームだった。140km/h。以後はこの球速さえほとんど出ず、打ち込まれたのだ。

昨日のコロラドロッキーズ戦では、立ち上がりはコントロールにやや苦しんだが、落ち着きだすと各打者が変化球に手を出してくれた。4シームの速球は、5km/hほど上がっていた。これによって打者が簡単に手を出せなくなり、岩隈は球種を活用することが出来るようになる。

単純な話だが、要するに速球が柱として立つことが重要だったのだ。コロラド・ロッキーズはダルビッシュを苦しめたヘルトン、ジアンビというベテラン左打者が抜けていて、怖い打者はゴンザレスと当たっているロサリオだけ。下位打線には安心してストライク先行で攻めることが出来た。昨日の最速は93マイル(150km/h)。

ただ、2順目からは各打者が変化球をよく見るようになり、球数が増えた。黒田ならシンカーかスプリッター、ダルなら小さなスライダーで攻めることが出来るが、岩隈はここ一番で強気に攻める球を持っていないのが苦しい。

課題だった被安打は1。マイナーに落とされるような投球ではなかったが、先発を任せられるような投球でもなかったといえよう。

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