まだ憶測の域を出ないが、2017WBCの準備段階では、ドミニカ、ベネズエラ、プエルトリコなどカリブ諸国が、気合が入っているように見受けられる。
ドミニカ共和国は、ネルソン・クルーズ(マリナーズ)、スターリン・マルテ(パイレーツ)、グレガー・ポランコ(パイレーツ)、マルセル・オズナ(マーリンズ)、ロビンソン・カノ(マリナーズ)、マニー・マチャード(オリオールズ)、エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)らが参加を表明。これにホセ・バウティスタ(ブルージェイズ)も参加するという。打力だけなら「宇宙代表」と言いたくなるような顔ぶれだ。

ベネズエラもミゲル・カブレラ(タイガース)、ホセ・アルテューベ(アストロズ)、ビクター・マルチネス(タイガース)、マーティン・プラド(マーリンズ)、アルシデス・エスコバル(ロイヤルズ)、エンダー・インシアーテ(ブレーブス)、サンディ・レオン(レッドソックス)らの名前が挙がっている。三冠王は出場するというのだ。

プエルトリコも至宝ヤディア・モリーナ(カーディナルス)、フランシスコ・リンドア(インディアンス)、ハビア・バエス(カブス)、カルロス・コリア(アストロズ)らの名前が挙がっている。

メキシコはマイナー選手中心だが、 エイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)が出場する。

詳細は2月7日以降に紹介するが、投手陣は発表が遅れている。もともと打撃中心の国柄のチームだけに、打高の布陣で来るだろうと思われる。

こうしたMLB所属の野手たちは、WBCがなくてもカリビアン・リーグなどでオフの期間も野球をしている。この時期から仕上げることへの違和感はあまりないのだ。

それに2013年のドミニカ共和国の優勝で、気勢が上がっているということもあるかもしれない。
相変わらず及び腰のアメリカよりも、こうしたスペイン語圏のチームの方が強敵になるのではないか。

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対照的に、あまり積極的でないように見えるのが東アジア勢だ。

台湾は最強チーム義大が選手を出していない。スーパースター王柏融も出ないという。さらに陽岱鋼も出場を見合わせた。

日本はMLB投手が全員不参加、大谷翔平も出ない。飛車角落ちの布陣と言う印象が否めない。

そんな中で、韓国は今のところ、最強の布陣だ。投手が充実している。金広鉉(SK)、車雨燦投手(サムスン)、梁ヒョンジョン(KIA)、禹ギュミン(LG)、野手も姜正浩(パイレーツ)、秋信守(レンジャーズ)、金賢洙(オリオールズ)に、李大浩も入っている。

この陣容を見ると、日本が覇権奪還を口にするのは現実的ではない気がする。
投手陣も傑出していない上に、打線がいかにも弱い。アドバンテージはないと思われる。

日本では、選手や球団が「WBCの価値」を冷静に値踏みし始めたという感じがする。平たく言えば「出るほうが得か、出ないほうが得か」考え始めたということだ。

日本は、「国の期待」「名誉」と言うモチベーションだけでは出場できなくなっているのだろう。

大会が始まってみて、何か「化学変化」でも起こらない限り、アメリカラウンドの早いうちに消えそうな気がするが、いかがだろうか?


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