侍ジャパンについて、不景気な話題ばかり書いているが、このまま尻すぼみになっては、野球界のためにはいかん!という気持ちもあった。

侍ジャパンの小久保裕紀監督は、宮崎のソフトバンクキャンプを訪れ、工藤公康監督に、"大谷招聘(大谷翔平の代わりに招聘する選手)"として、武田翔太を貸してくれるように依頼した。
小久保とは長年の同僚であった工藤監督は、今の侍ジャパン監督の苦境を察して、武田翔太の侍ジャパン参戦を快諾。
小久保監督は、グランドの武田翔太に話しかけた。武田は待ってましたとばかりに
「準備してました」
その言葉、本当にうれしいじゃないか。

本来、ソフトバンクのエース、武田翔太は選ばれてしかるべき存在だった。しかし12球団からまんべんなく獲得するために、中日の平田やオリックスの平野を優先させて、武田を落としたのだ。
武田翔太は一昨年のプレミア12でもいい働きをしている。23歳と若いし、経験を積ませるべき投手でもある。

武田翔太が嫌な奴だったら、"大谷翔平の代役なんて"と一度はすねたかもしれないが、彼はナイスガイだった。彼も先輩の小久保監督の苦境をおもんばかって快諾したのだ。

WBCはいろんな意味で問題の多い大会ではある。また、NPBも日本野球も将来へ向けて深刻な課題を抱えている。私はそのことについてずっと書いてきた。

さはさりながら、WBCでの侍ジャパンの活躍は、日本人の野球心に間違いなく火をつけるのだ。

当サイトは2009年正月、その頃在籍していたIT企業の役員昇任試験の受験勉強の苦しさをまぎらわせるために書き始めたものだ。それがWBCの時期まで書き続けて、日本代表の活躍を描き始めたところ、4万PVという、当時としてはものすごいアクセス(今でもかなりすごいけど)をもらって「もっと書こう」と思い立ったのだった。
WBCは当サイトの原点でもある。

いろいろなことはあるが、侍ジャパン、日本には頑張ってほしい。WBCは盛り上がってほしい。
そのためにも、武田翔太のような「ひたむきな心」を束ねていかねばならない。

悪い話もよい話もあるだろうが、とりあえず、武田の心意気を多としようではないか、ご同役。

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暫定版・通算セーブ数ベスト10【セーブ採用前の1950~1973まで】


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