すでに4月7日のタンパベイ・レイズ=TB戦での先発が予告されている黒田博樹。スプリングトレーニング最終登板だったが、問題ない投球だった。
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過去2年、約50試合ほど黒田の投球を見ているが、初球がシンカー(日本でいうシュート)以外だったのは、2試合しかない。お決まりのように外角低めにシンカーを投げ込む。

言い換えればその出来で登板を占うことが出来るのだが、148km/hがでていた。

昨年のナリーグ首位打者レイエスに二塁打を打たれた。そして3番ハンリー・ラミレスにタイムリーを打たれたが、立ち上がりはいつもこんなものである。次第に落ち着いてきて、後続をゴロで打ち取った。
昨年の黒田と全く変わらない。シンカーと4シーム、2種類の速球を見せながら、スプリッター、スライダーに手を出させる。

公式サイトは、1回2死、ランナーを3塁に置きながらモリソンにワンバウンドするスプリッターを投げたことに注目していた。黒田のスプリッターは半分くらいワンバウンドするが、かなり高い確率で空振りを奪うことが出来る。思い切って投げ込めるということは、それだけ状態が良いのだろう。

黒田(だけではなく多くの投手もそうだが)の課題は、立ち上がりと二順目の頭なのだが、当たっているレイエスを歩かせ、ボニファシオに安打を打たれたが、他の打者を落ち着いて打ち取った。大人の投球ができている。
調子の良い打者、強打者には打たれることがあるが、他の打者はきっちり抑える。黒田らしい落ち着いた投球ができていた。

公式サイトは黒田がスプリングトレーニングで24.2回を投げて1本しか本塁打を打たれなかったことに注目していた。23被安打、4四球8三振。WHIP1.09.

順調な仕上がり。NYYで成功した日本人投手はこれまで皆無。期待がかかる。

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