何度も取り上げて、しつこいようだが、プロ野球は、闇カジノに出入りしている選手の調査をしっかりやるべきではないのか。

物まねの清水アキラの息子のタレント清水良太郎と、俳優遠藤要が闇カジノに出入りしているのが発覚したという。
二人は闇カジノとは知らずに入店したという。また2回目には雰囲気が怪しいと思って、店を出たという。しかし清水は十万単位でチップを買っていたという、常習的に博打をしていなければこんな金の使い方はしないだろう。

清水の事務所は親父の個人事務所なので、後ろ盾がない。たとえ訴追されなかったとしても、息子の芸能界の前途は断たれただろうとメディアは言っている。大物でもないし、一顧だにされないというところか、

そういうものだろう。昨年は、バドミントン界で闇カジノにデイ入りしていたトップ選手が摘発され先輩格の1人は実質的に永久追放、若手エースも、強化選手を外れた。

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これは世間の「闇カジノ」関与者に対する一般的な対処の仕方だといえよう。

世界には、カジノが解禁されている国がたくさんある。こないだ通過したIR法案が施行されれば、ルーレットやバカラ、スロットなどのギャンブルが、限定的とはいえ公認されることになるだろう。
しかし、そうであっても日本社会はギャンブルには厳しい。公営ギャンブルや、実質的なギャンブルであるパチンコにふける人に対しても視線は厳しい。
ましてや反社会勢力の資金源とされる闇カジノは、どういう理由があっても関与は許されない。

アスリートがギャンブルを覚えるのは、主に海外遠征のときだ。宿舎のホテルがカジノを併設していたりする。そこで面白さに目覚めて、日本でも、となるのだ。

1年前、巨人の4投手が暴力団が関与する野球賭博に参加していたとして追放処分になったが、そのときに笠原将生、高木京介、そして名前が挙がっていない複数の選手が闇カジノに参加したという報告が上がっている。
この件に関して球団とNPBは「野球協約には違反しない」と説明したが、協約に違反していなくても、社会通念上、大いに問題がある。
これを看過するとすれば、野球界は、バドミントン界や芸能界に比べて、コンプライアンス意識が低い、あるいは、反社会勢力との親和性が高いと受け取られる可能性がある。

プロ野球の新人研修では野球賭博などへの関与を厳しく禁じている。
注目すべきは、NPBは、野球賭博に誘われたり、現場を目撃した時は、先輩選手などに相談せずに、必ず球団に報告せよと教えていることだ。これはチームに「黒い選手がいる」可能性を示唆している。

その恐れを自覚しているのなら、もう一度徹底的に調査すべきではないのか。

今、キャンプ地を回っているが、目につくのは「喫煙スペース」の多さだ。ファンや取材パスを首から下げた記者と思しき人々が一服している。
分煙と言えば、聞こえはいいが、いまだにこれほど多くの人がニコチン中毒なのだ。
旧弊で、世の中の変化に鈍い野球界を象徴しているように思える。

野球界は、社会規範が変わったことを自覚して、闇カジノの問題を改めて調査し、浄化すべきだろう。


大島康徳、投手別本塁打数|本塁打大全


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