SMAPの解散騒動以来、中居正広は評判が良い。男を上げたという評価があるようだ。でも、そんなの関係ねえ。
日刊スポーツ

中居正広(44)が、来月7日開幕のワールドベースボールクラシック(WBC)の「侍ジャパン公認サポートキャプテン」に就任したことが22日、分かった。  日本野球機構(NPB)の公認サポーターは13年の第3回大会から2大会連続。09年の第2回大会もテレビ朝日サポートキャプテンを務めた。今回はTBSとテレ朝で試合が中継される。


中居がいわゆるバラエティで、絶妙の仕切りをしていると評価されているのは知っている。
主として芸人と絡んで、ばっさり切り捨てたり、ギャグに切り返したり、確かに見事だ。SMAPという絶対的なブランド、ステイタスがある前提で、ギャグや突込みをジャッジし、瞬時に笑いに変えている。私にはどうでもいいが、それはそれでよい。

しかしながらスポーツ、とりわけ野球と絡むときの中居はそういう技の冴えは見せない。世代的にも中居はプロ野球選手を崇拝する気持ちがある。だから特別の高揚感で選手に接する。下手に出ているのだ。そうなると、中居の持ち味は消えてしまう。
間が悪く、ただただ、がんばれとしか言えないような、残念なサポーターになってしまう。
放送ブースではなく、ベンチサイドや記者席に立った中居は、小学生のようなコメントを時々発して、興趣に水を差すのが常だった。

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しかしビッグネームだから、放送席も、中居を放置するわけにはいかない。中居にときどきマイクを振らなければならない。その都度、試合の緊張感は途切れ、面白くないバラエティのような空気が一瞬差し込むのだ。

こういう役割が必要とは全く思わない。民放は馬鹿だから、野球ファン以外を取り込むためには、バラエティの人気者を混ぜておく必要があるといまだに思っているのだ。もうその力はない。
今回は「侍ジャパン」に委嘱されて、キャプテンになったようだが、そういうマーケティングは必要ない。ほかにやることがあるだろう。

そもそもTBSにせよ、テレ朝にせよ、まともなスポーツ中継はできない。目の前で何が起こっているかをきちんと伝えることができるアナウンサーは、ほとんどいない。
TBSでは、これまでの大会でうるさいだけだった林正浩はもういないようだが、松岡修造の亜流のような石井大裕が吼えるのだろうな、と予想する。佐藤文康に期待したい。テレ朝では清水俊輔が群鶏の一鶴だが、大西洋平は今一つ。

アナに期待が持てない上に、両局ともに「中居」がトッピングされるのだ。素材の持ち味など、跡形もなくなる。これでは野球ファンも逃げ出すだろう。

幸いなことに、今回もJ-Sportsが39試合すべてを中継するとのこと。これまでは大ベテランの島村俊治アナなどが、落ち着いたいい放送をしていた。
島村アナは日南の広島キャンプでも姿をお見かけしたが、今回もオフチューブで中継するのではないか。

J-Sportsのアナウンサーはスポーツ中継に鍛えられて質実剛健だ。今回も、J-Sportsでじっくり観戦することになりそうだ。

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