縁あって、私はWBCオーストラリアの強化試合を2006年から観戦している。
昔のオーストラリア代表は、トンデモな選手も混ざっていた。それでも日本とはそこそこ戦える。そんな不思議なチームだった。

昨日の京セラドーム、オリックス、オーストラリア戦。

今、2009年のロースターを見てみると、ケネリーとかウェルチとか同じ名前が散見される。
オーストラリアの野球選手は、WBCの経験が豊富だ。プロ選手としてのキャリアはなくても、戦い方を知っている。

オリックスの先発は左腕山田。

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これがまた間が悪い。オリックスの投手は西もそうだが、間合いが悪い。これが防御率低下の一因ではないかと思われる。

オーストラリアの4番は、一昨年、ヤクルトでちょっとプレーしたミッチ・デニング。
彼は山田からヘルメットのつばに当たる死球を食らう。

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危険球退場にはならなかった。
オーストラリアは初回に失策がらみで先取点。

オーストラリアの先発は、トム・ベイリー、当初は予備登録だった。AUBL豪リーグ、パースの投手。

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先頭西野が二塁打、これを足掛かりに早速追いつく。こりゃ楽勝かと思われたが、ここから膠着状態に。

何とオーストラリアは15人の登録のうち、11人もの投手を繰り出した。
ここはひとつ、オーストラリア投手協会の面々を見ていただくことにしよう。

2回、マット・ウィリアムス AUBL 1回三者凡退

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3回、ピーター・モイーラン、昨年Kcで投げる。37歳。1回1安打も三振盗塁死のゲッツー。サイドスロー、牽制球がやたらうまかった。

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4回、ジョン・ケネディ。アトランタのA+にいる20歳左腕。三者凡退1三振。長いリーチで吉田正尚、T-岡田と左の強打者を退ける。これ、筒香あたりにぶつけられたらいやだろう。

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5回、とてもそうは見えないが25歳、AAのトッド・バン・スティーンセル。昔は豪によくいたとんでもフォームの投手。5回四球を出すも後続を退ける。面白いので少し詳しく。

捕手を見る。旗本奴風である。

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大げさに反り返り

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それほどたいしたことのない球を投げる。

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6回、懐かしや、マリナーズの先発投手だったライアン・ローランドスミス。1四球を出したものの無失点。まだ33歳だ。

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7回、これも予備登録だったトム・ベイリー、AUBLのパース。死球を与えるが牽制で刺して三者凡退。

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豪の投手は牽制がみんなうまい。

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8回、同点だったので裏にオリに失点されるとこの回が最後になる可能性があったので、豪華3投手そろい踏み。

AUBLアデレードのルジック。上田監督なら公園でおっさんが投げているような、と言いそうなひょい投げ。大城を三ゴロ。

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ブレーブス傘下AAAのスティーブン・ケント 西野を三振。いかにも救援投手らしい。

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ライアン・サール。イタリア、ボローニャで投げる。鈴木に安打を打たれるが、伊藤光を三振に切って取る。おなかに耐火金庫かなんかを隠し持っているのではないかと思えるほどの特徴ある体型。

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9回が回ってきて、最後はジョシュ・トールㇲ。独立リーグカンザスシティ。小さいが小気味よい投球をする左腕。バントも含め三連打されるが食い止める。

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誰が先発、救援と言うのではなく、みんなに投げさせたということだろう。しかしみんな好投した。

侍ジャパンにもこういう感じで小刻みな継投をするだろう。データを重視する日本野球にとって、これは嫌だと思う。
オーストラリアはダメもとの意識がある。1戦目を落としていれば、侍は固くなって術中にはまる可能性もあろう。

十人くらいの豪応援団が外野から気楽な声を上げていた。国際試合ではどこでも見かける光景だが、これ、意外に選手を力づけると思う。

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オリックスは大丈夫か?といいたくなるくらい打線が湿っていた。吉田正尚も元気なし。しかも2番安達はバントを4回試みて4回失敗。これはこれで問題だろう。

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