なかなか簡単には勝たせてくれない。キューバは目まぐるしく変わる投手に、短い時間で対応してくる。日本打線は幸いにも好調だったが、楽勝ではなかった。

先発は石川歩とエンテンザ。

WBC-JPN-CUBA


こわばった雰囲気で試合が始まる。サントスは石川の足元を抜ける遊撃内野安打。アヤラの打球は松田が取れず。立ち上がりの失点は何としても避けたかったが、ここで菊池が体を一杯伸ばして球をつかみ併殺。石川は息を吹き返した。

日本は二死から青木の二塁打、ここで筒香が鋭く振りぬいてタイムリー。初回の差が大きかった。

2回の日本は満塁と攻めるが無得点。

3回に、セスペデスの弟の火の出るような当りの二塁打、ここでアヤラが犠飛、同点となる。
しかし石川は制球を過たず、上質の投球ではあった。

この試合はコロコロ局面が変わる。4回には松田の安打、山田哲人が2ランと思えたが、観客が身を乗り出して飛球をグラブに収めたとして二塁打の扱いになる。それでも勝ち越し。

5回、1死から中田翔が歩く。ここで盗塁。おそらくバッテリーの牽制の癖をあらかじめ見抜いていたのだろう。これが大きかった。坂本のタイムリー二塁打が出る。投手が交替し、ここで松田のホームランが出て4点が入る。

これで試合が決まったかと思えたが、石川の後、2回を完ぺきに抑えた則本が7回に4連打を食らい降板。ここから救援投手が打たれて失点し、裏に日本が取り返すことを2イニング繰り返す。相手投手が二線級だったからよかったものの、締まりのない展開だった。

7回には筒香の2ランが出るなど、打線は活発。負ける感じはなかったが、救援投手と、その起用法には不安を感じた。

小久保監督は点差が開いたタイミングで救援投手を試そうとしたのかもしれないが、それはあまりにも危険なテストだった。キューバは7~9の3回で9安打を打った。

中田翔は走塁で重要な役割を果たしたが、結局無安打。鈴木誠也も無安打。
しかし他の先発選手はそれぞれ見せ場を作った。松田に加え、攻撃面ではこれまで全く期待できなかった小林が、3打数2安打1犠打1犠飛。彼が自信を得たとすれば、それも大きな収穫だ。

菊池の再三の好守備、青木の好捕、サントスの2度の好守と見どころが多かった。

侍ジャパンは委縮せずバットが振れていた。オーストラリアは、キューバと投手は互角だが、打線は落ちる。明日は、投手にいいところをみせてほしい。



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