トータルでは日本の投手の方が上だが、ただ1点、バンデンハークである。

もう一度、得点経過を見ていこう。

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日本もオランダも初回から畳みかけて得点する傾向にある。やはり先発投手の出来不出来が大きい。

日本の投手陣

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悪くない成績だが、先発3人は抜群とは言えない。石川歩はキューバ戦で技巧派の投球をした。同じように制球力でオランダ打線を封じ込めてほしいが、2016年11月12日、同じオランダの強化試合で先発して、2回に死球から崩れて3失点したのが記憶に新しい。今のオランダはプロファー以外当時とは違うが、石川に対する研究は進んでいる。打ち込まれる可能性はあるだろう。
失点した場合は、石川にこだわらず、すぐさま交代させるべきだ。今大会はつるべ打ちが多い。試合が決まってしまう可能性がある。
その際は千賀滉大を第2先発として立て直すことになろう。

オランダの投手陣

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一目瞭然だが、使える先発投手はバンデンハークしかいないのだ。イスラエルとの試合でオランダが勝っていれば、バンデンハークはキューバ戦にぶつけていたはずだ。
このあたり、やや不運ではある。
バンデンハークと侍の対戦成績は意外に少ない。
 中田翔8-1 大野奨太2-0、秋山翔吾3-0、平田良介3-1 筒香や山田哲人は顔が合っていない。
何とかこの投手から2点は取って、早めに降板させるべきだ。

救援にもマーティスなど好調な投手はいるが、オランダ国内リーグの投手が多く、投球の質はぐっと落ちる。

接戦で中盤に持ち込んで、そこから勝機を見出していくことになるのではないか。


オランダは勝ち抜けが決まった3試合目、やや調子を落とした試合をした。日本は中国相手に引き締まった試合をした。士気の点では少し日本が上だと思う。

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