投手陣に人を得ない悲しさ、ベネズエラは掌中の珠を失った。

奇しくもマリナーズの先発投手がともにスターターとなった。

vene-USA


スマイリーはアルチューべに先頭打者安打を打たれるが、後続を断つ。
しかし3回、失策がらみで9番インシアルテに犠飛を打たれ先制される。

フェリックス・ヘルナンデスは、3回に3連打でピンチを迎えるがそれ以降は危なげなし。

スマイリーは以後奪三振ショーを演じて4.2回で降板。

ヘルナンデスは、球数を節約しつつさらに投げる。

両軍ともに、そしてファンも投手事情はよくわかっている。アメリカには豊富な中継ぎ投手がいるが、ベネズエラはそうでない。

キングはできるだけ長く投げなければならない。そしてベネズエラはその間に少しでも多く点を取らなければならない。

6回からベネズエラは継投に。この回はグエッラ、カスティーヨ、二人がかりで1イニングを投げる・

7回にオドーアの本塁打が出て2-0に。

7回裏、アメリカ、ホズマ―が安打で出て、ここでオドーアが失策。この選手は本来二塁手であり、三塁はほとんど守ったことがない。ルクロイの犠飛で1点返す。

8回裏、予備登録からこの日合流したヘクター・ロンドンがマウンドに。昨年途中までカブスのクローザーを務めたとっておきの切り札ではあったが、キャンプからいきなり過酷な舞台に上がるのは酷なことではあった。
いきなりアダム・ジョーンズが同点本塁打。イェリッチも安打、1死後ホズマ―にも一発が出て簡単にひっくり返す。

9回、グレガーソンがマウンドに。1死からミゲル・カブレラを歩かせるが、ビクター・マルチネスの打席でアメリカは極端なシフトを敷き、一塁後ろに守った三塁アレナードが、通常のシフトなら右前だになる打球を捕って併殺。

MLBのクレバーな試合運び、ベネズエラのアンバランスさが際だった。

寂しい客席だったが、これも好ゲームだった。



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