侍ジャパンは間違いなくブランドとして定着したと思う。ここ4年の努力の成果だ。



2013年と2017年の一次ラウンドの観客動員。合計は日本戦3試合のみである。

PoolAB 20132017


2013年はヤフオクドームだった。土日を挟み、日程的には今回よりも恵まれていたが、観客動員は、今回のほぼ半分。

緒戦のブラジル戦と最終のキューバ戦はまずまず観客が入ったが、それでも満員ではなかった。中国戦がガラガラだったのは記憶に残っている。
2013年の入場料金は最高で20000円。全体に高額だったこともあって、観客動員は伸び悩んだようだ。

しかし2017年は入場料金が最高25000円とアップしていたにもかかわらず、観客動員、動員率ともに増加した。
福岡と東京と言う立地、周辺人口の差はあるだろうが、注目度が上がったのは間違いない。

2013年の二次ラウンドは今回と同様、東京で行われた。2017年と比較する。合計は日本戦3試合のみ。

2017


さすがに二次ラウンドともなれば注目度は高まる。東京ドームでの開催でもあり、前回も11万人余、80%の動員を記録したが、今回はこれを7ポイント上回る87%だった。
なお前回も、2試合ある際は通し券だった。

侍ジャパンの試合は確実に人気を呼ぶようになっている。
これは2013年のWBCのあと「侍ジャパン」が常設化されたことが決定的に大きい。
WBCがなくても、春と秋には侍ジャパンが召集され、国際試合や強化試合をする。
この間に2015年には日本が主催してプレミア12も行っている。WBC前までに3年間で侍ジャパンは33試合を行っている。

侍ジャパンは「13番目の球団」として設立されたが、その成果は実っていると言えよう。侍のユニフォームを着ることは、NPB選手にとって一つの目標になっている。またファンも贔屓球団とともに侍ジャパンを「われらのチーム」と思うようになっている。

この人気が、サッカーのワールドカップのように、野球界全体に波及しない無能、構造的欠陥がなやましいところではある。

今回は、一次、二次ラウンドを通じて、36万人の観客動員を記録した。通し券を除外しても25万人程度とカウントできる。興行収入は20億円を超すだろう。経費などを差し引いても入場収入だけで数億円が、NPBの懐に入る。放映権料やライセンス収入もかなりのものになろう。

2013年侍ジャパンの常設化とともに、各球団はNPBに支払う会費を1億円から1000万円に減額している。自分たちで稼げということだ。
WBCの盛況は、無能な傀儡であるNPBに実力を与えることでもある。侍ジャパンはNPB機構内では反主流であり、すでに設立時の有能なスタッフは辞めているが、それでもNPB、日本野球の「希望」であるのは変わらない。
ひとまず喜ばしいと言っておきたい。


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