籠池証人喚問に日本の耳目が集中する中、日本を代表する地上波メディアの一つが、外国同士の野球の試合を中継していた。その前の「モーニングショー」では、この試合のことにほとんど触れなかった。テレ朝の無念、察するに余りあるが、はたから見れば笑いがこみあげてくる。
しかし、もうちょっと何とかならんのか、という試合だった。
アメリカ先発ストローマンが良すぎた。

USA-PUR


セス・ルーゴもこれまで2試合先発してERA2.45といい投手だったが、ストローマンは低めに球を集め、打たせて取る名人芸を見せた。コントロールミスはほとんどなかった。

アメリカ打線には、3番アレナード、6番マカッチェン、8番スタントンと言う不振な打者がそのまま出ていたため、つながりはなかったが、キンズラーの一発が出てから目が覚めて、次々と加点した。

そのうちに不振の3人も復活して打線がつながりだした。

こうなるとストローマンが無安打のまま何回まで行くか、という興味になったが7回にパガンが二塁打を打つ。

そのあとも流れは変わることなく大勝。アメリカの救援陣は盤石だった。

ヤディア・モリーナは鬼気迫る形相でチームに気合を入れていたが、自身もボールを逸らすなど、空回りの気味があった。

初優勝、アメリカはさすがにうれしそうではあった。MLB公式サイトも早速伝えているが、ニュースとしては小さいのだろう。
新聞でいえば、ベタ記事が精一杯か?誰も知らないんじゃないか?

リーランド監督は家に帰って家人に「今までどこに行っていたの」と言われたりしないだろうか。
隣人に「ついに世界一だぞ!」と言って「そりゃ良かった、うちの孫も郡のパイ投げコンクールで優勝したんだ、一緒に食事でもどうだい」と言われないだろうか?

中居正広は、この休日を満喫しただろうか。テレ朝はこれからもWBCの放送をするだろうか。

この優勝が、WBCと野球の未来のために、プラスになってほしいと切に思う。



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