残念ながら、WBCでは十分に力を発揮できなかった投手もいた。
秋吉、平野、牧田以外の救援投手の戦績をまとめて出す。

RP-02


宮西は左のワンポイントとしてまずまずの活躍をしたが、アメリカ戦、9回エリック・ホスマ―には、左中間に二塁打を打たれた。またオランダ戦でも2安打、1四球。ここぞというところでピンチを作ってしまった。

松井は出場した3試合は無難に抑えていたが、アメリカへわたってからのカブス戦、ドジャース戦では2試合ともに失点。開幕前の強化試合でも失点があり、首脳陣が安心して使える投手にはならなかった。

増井もまずまずの登板。松井とセットで使われていたが、二次ラウンドのキューバ戦で失点。カブス戦で2失点。首脳陣は下り坂と判断したようで起用はなかった。

岡田は緒戦、キューバ戦で満塁のピンチを招いたことにより、以後、使いづらくなる。あまり適応していなかったようだ。

則本は、出れば打たれる状態だった。春先のためか速球が今一つ。権藤コーチはクローザーを考えていたようだが、にわか仕立ては無理があるということだ。

最も悩ましいのが藤浪晋太郎。調子が良ければ第二先発、あるいは先発3番手と言う目があったが、内容が悪すぎた。3月10日の中国戦、武田に次ぐ2番手で出て死球、四球。自責点は0だったが、力の劣る相手をきれいに抑えることができず。
アメリカに渡ってからのカブス戦では先発して4回4被安打4四球自責点3。ここでいいところを見せていれば、準決勝以降でも投げる可能性がわずかながらあったが、「怖くて使えない」状態だった。
制球が悪い上に、フィールディングも最低レベル。東京ラウンドで阪神に戻しても良かったと思うが、彼のプライドと阪神の面子があるため、アメリカに連れて行ったのだと思う。
彼にとっては苦い経験になった。
藤浪は登板過多が続いてもともと調子は良くない。制球力は年々悪化している。投球そのものを立て直すべき時に来ているが、阪神は良い投手コーチがいない。
あたら好素材をつぶしてしまいかねない状態にある。

カブス、ドジャースとの試合は、本番の試合とは環境が違いすぎるし、打たれた投手は使いづらくなるし、何のためにやったのかと思う。次回は同じ轍を踏まないでほしい。



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