清宮人気は相変わらずだが、早稲田実業はいいチームとは言えないと思った。
相手は東海大福岡、あまり耳慣れない校名だが、昔の東海大五高、広橋公寿などプロ選手も出ているが、サッカーの方が有名だろう。

清宮は、もう高校生とは思えない。貫禄と言うか、風格と言うか。シートノックで送球をキャッチして、後ろの控え選手にボールをミットからわたすところなど、高校生におっさんが混じっているようにしか見えない。

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2年前の甲子園では、一人だけ小学生のようにおぼこかったが、たった2年でここまで成長するとは高校生と言うのはお手軽な生き物だ。

東海大福岡の投手安田大将は細身のアンダースロー、切れのいい球を投げていた。

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清宮の1打席目は三飛。

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早実は3回に失策がらみで先取点を取るが、裏に3点を奪われる。

残念なことに投手の制球が悪い。4回にも失点し、早々に投手が変わったが、これも似たような調子で大量失点した。

早実の打者は三塁の野村大樹がやはり目立っていた。小柄だが振りがシャープで足が速い。山田哲人のような引っ張り専門ではなく、広角打法。プロ入りしてからの姿が見えてくる。

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しかしながら早実は捕手がぽろぽろやるし、投手はしまりがないし、とても勝ち抜くチームとは思えない。6回には5失点。

清宮は6回に当りそこねが三塁打になるが、いい当たりではなかった。8回に目の覚めるような二塁打を打つ。

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相手の捕手は内角高めにミットを構えていた。釣球で打ち取ろうとしていたのだ。清宮はそれに易々と引っかかっていたが、この打席は素晴らしいスイング。

ここから早実打線が盛り返して、9-5。
東海大福岡は安田以外に投手がいない。明らかに球威は落ちていた。
早実は追撃ムードになったがその裏にまた失点。

点取れど点取れどわが試合楽にならざる

ぢっと手を見たかどうか知らないが、9回にも好機を迎え3点を取ったが及ばなかった。清宮は最初の打者だったが遊飛。
球場は大いに盛り上がったが、一歩届かず。

清宮は走者を置いて一度も打席に立たなかった。不運ではあったが、率直に言ってこのチームで甲子園を勝ち進むのは難しいだろうと思えた。

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試合後、東海大グループの耳慣れた校歌を聞く清宮に、報道陣のカメラが集中した。印象論でいうが、好素材清宮は、高校3年間、ちゃんと野球を学んだのだろうか。1年からちやほやされて、野球の知的な部分、アスリートとしての大事な部分を身につけたのか、心もとない気がした。その点、オコエ瑠偉と似たものを感じる。

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