昨日の両軍合わせて27四球の試合の記事に対して、審判の問題を指摘するコメントが相次いだ。当サイトの読者の見識に敬意を表したい。
以前からやろうと思ってできていないことの一つに「審判の記録」の問題がある。
実は審判専門サイトは結構あるし、いろんな評価も載っているのだが、私としては「審判の出世とは何か」「審判のライフスタイルとは」を見える化したいと思っていた。

NPBの公式サイト、驚くべきことに審判の年数や出場試合数は「2015年オフ」のままだ。アップデートしていない。
ちゃらちゃら格好よくなった公式サイトだが、こういう地味な、しかし大事な部分はおざなりだ。嘆かわしい。
申し訳ないが、1年前のデータで審判の出場試合を見る。
年数順、出場試合数と、1年あたりの平均出場試合数を出した。Cはクルー・チーフ。ま、管理職。

Umpire


審判は年功が重要視される。20代ではほとんど試合に出してもらえない。技術もさることながら、選手に対して貫目で負けるということかもしれない。

30代になってようやく出場機会が増える。そこからは実力が反映されるようで、平均出場試合数にばらつきが出る。

良川 昌美は、淀商業時代、超高校級の投手だった。同い年の私は何度か投球を見たが、あんなすごい投手でもプロでは通用しないかと思った。クラウンから近鉄、審判になって29年になる。

こないだの27四球試合をさばいた杉本大成は中堅、働き盛りだが、平均出場試合数は30.70と極端に少ない。
2歳上だが同期の栁田昌夫がクルー・チーフになっている中、大きく見劣りがする。

30代でも彼より試合数が多い審判もいる。

審判の評価は審判長、そして7人いる技術委員が主として担当しているようだが、杉本の評価はおそらく最低なのだろう。

杉本がこれまでも四球連発の「馬鹿試合」を審判してきたか過去の試合を見てみたが、そういうわけではない。杉本が主審の試合の四球数が多いというわけではない。
ただ、杉本は誤審、トラブルに結構巻き込まれている。
印象としては「融通が利かない」という感じだろうか。四球連発になったからと言って、その日、自分が定めた、おそらくは小さすぎるストライクゾーンを、わからないように、徐々に広げるような芸当はできない。
結果として、ああいう情けないNPB記録を作ったということか。

サッカーでいえばイエローカード連発の主審と言うところか(良く知らないけど)。

もちろん、審判だけに非があったわけではない。プロ選手たるもの、当日の主審が辛いとわかった時点で、それを有利にするだけの技術があってしかるべきだ。
だらけた試合をした責任の大半は、選手の側にある。

審判は成績不振でも簡単には解雇されない。視力が極端に落ちたり、四肢に障害が出て引退勧告された人はいるようだが、不振と言うだけではクビにならないようだ。

48歳は若くはないが、杉本にはここから名審判を目指してほしい。


開幕戦本塁打王は誰だ!(後編)

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