乱闘騒ぎに紛れたようになったが、藤浪晋太郎の乱調は、この好投手の前途に暗雲が立ち込めたことを思わせた。

WBCにも選ばれたが、投げたのは1試合だけ。2イニングを投げて四球1、自責点0だったが、アメリカにわたってカブスとの練習試合で4回を投げて4被安打4与四球自責点3、この時点で彼の以降の登板はなくなった。

昨年からの戦績

S-Fujinami


昨年の春はむしろ好調だった。

滑り出しから3連勝、4月19日の登板からやや不振が続く。

しかし7月までは14試合で9QSとまずまずだった。

7月8日に悪夢の161球、8回自責点6というマウンドを経験。

実はそれ以降も、11試合で8QSと決して悪い成績ではなかった。しかし援護点が少なく3勝6敗と負けが込んだ。

そのために「藤浪はダメになった」という評判が立った。

これが藤浪本人にもじわじわと影響を与えたのではないか。

161球の試合の後はBB9は5.00、それ以前の3.47からかなり悪化している。

制球力は、技術とともにメンタル面も大きく作用すると思う。自信喪失し、打者と対峙することができなくなった。

またWBCでの「戦力外」的な扱いも彼の気持ちを下げただろう。

藤浪は一軍開幕前に二軍戦で登板し、6回1被安打6奪三振無四球無失点と完ぺきな登板を見せている。投げようと思えば投げられるのだ。
やはりメンタル面が大きいと思う。

私はキャンプでこの投手の柔らかなフォームを目の当たりにしていっぺんにファンになった。天然ではないが、素直過ぎる性格も、好ましく思っている。

大谷翔平と並ぶ大型本格投手として、何としても自信を回復してほしい。

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開幕戦本塁打王は誰だ!(後編)

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