今日も鳥谷敬は三塁手で先発している。5回で試合が成立すれば、金本知憲を抜いて連続試合出場は単独2位になる。

なぜか知らないが、ある種の選手は連続試合出場に異様にこだわる。

日本の場合、衣笠祥雄がその嚆矢だろう。同い年の山本浩二とともに広島のリーダーとしてチームをけん引してきたが、山本浩二が多数のタイトルを取り、掛布雅之などと最強打者の覇権を争っていたのに対し、衣笠はタイトルに恵まれなかった。
選手生活が後半に差し掛かり、連続試合出場のそれまでの記録保持者だった飯田徳治をはるかに抜いて、ルー・ゲーリッグの記録に迫るとともに、野球人生の大目標になっていったのだろう。

それまでの選手はこだわった形跡はない。連続試合出場が初めて1000試合を超えたのは藤村富美男だったが、記録は藤村が審判に暴力をふるって退場になり、出場停止処分となって途切れている。皮肉なことに世間が連続試合出場を知ったのはこの時が初めてだった。

飯田徳治は2000本安打目前で引退しているが、安打だけでなく、連続試合記録にもこだわった形跡はない。

衣笠がルー・ゲーリッグの記録を破り、国民栄誉賞を取ったことでこの記録が、あたかも756本塁打と同じくらい価値があるように世間が思い始めたのだ。

カル・リプケンがこの記録を更新したが、彼も成績の低迷とともに引き際には苦しんだ。

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そして金本知憲。1492試合フルイニング出場のNPB記録はMLBの記録をも上回った。広島の先輩である衣笠の記録を抜くために並々ならぬ執念を見せたが、選手生活晩年は「四十肩」で送球ができなくなったのに試合出場時こだわり、醜悪の極みだった。

鳥谷敬は、それを横目で見ていたはずだ。金本を抜いたことで、よしとすべきではないか。あと448試合で衣笠の記録に並ぶが、36歳の鳥谷がそれに迫るには39歳まで連続で試合に出続けなければならない。
その間に周囲に欠ける迷惑と、批判のまなざしを考えるならば、鳥谷は自ら記録を切るべきだ。
今年は三塁にコンバートされた効果か、春から好調だ。こういうときに決断すべきではないか。

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1976年東尾修、全登板成績【チームはどん底ながら、連続2ケタ勝利】

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