今年はロッテの超弱ぶりが際立っているので、あまり目立たないが、中日の状態も深刻だ。
中日は12勝24敗3分の.333、5位のヤクルトとはまだ3ゲーム差だが、成績以上に低迷している印象がある。
ヤクルトの場合、山田哲人の不振という大きな要因がある。彼が例年通りの調子を取り戻せば、浮上するのではないかという「伸びしろ」を感じるが、中日の場合、投打ともにそこそこの選手はいるものの浮上の気配がない。

率直に言って、エース、中軸打者がそもそも不在のままで、大した補強もせずにペナントレースを戦っているから、期待感もそれほどないのだ。

落合GMの時代から、大リストラをしたことで知られた中日だったが、リストラで余ったはずの金を補強に使った形跡はない。
ダヤン・ビシエドのように「当り」の外国人選手はたまにいるが、日本人、外国人を含めてチームを背負いそうな人材が出てこない。

大島、平田という中心選手もそれぞれにチームと不協和音があるとされ、気持ちよく試合をしている感じがしない。

そうした状況を反映してか、中日はこのプロ野球観戦ブームの中で、明らかな負け組だ。

今季のNPBの観客動員の昨対。

NPB-ATT


トータルでは微減だが、ペナントレースの深化とともに観客動員は動くので、まだこの段階で増減を判断することはできない。

しかし中日はオリックスとともにはっきりと観客動員が減っている。1割減は大きな数字だ。

少し前まで中日はセでは巨人、阪神の次ぐ人気球団で、観客動員は軽く200万人を超えていた。しかし今年は大台割れが確実。
今では広島、DeNAの後塵を拝している。状況によってはヤクルトに抜かれ、セ最下位になる可能性もある。

またNPB全体でも9位くらいに落ち込む可能性がある。

ナゴヤドームは、今、楽にプロ野球を見たいのならおすすめと言えそうだが、沈滞ムードを感じながらの野球観戦は楽しくないかもしれない。

空気間でいえば、TBSが親会社だったころの横浜に似ていると思う。

ここ3年、NPBのキャンプを見に行っているが、一番活気がないのが中日ドラゴンズだ。ファンへのサービスのレベルも低いし、練習もメリハリがない。

率直に言って、親会社にやる気がないのだろうと思う。新聞不況もあるだろうが、スポーツビジネスを発展的に続ける意欲がないのではないか。

NPB人気はおそらく今がピークのはずだ。ここから厳しくなるだろうが、それだけにやる気のある、前向きな経営者が求められている。

中日はこのままなら足を引っ張る存在になるのではないか。身売り話が出てきてしかるべきだと思うが。

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ロッテはどのくらい打てないの?

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