MLB開幕戦、報知新聞蛭間豊章記者が解説するJ-Sportsのロサンゼルス・ドジャース=LAD対サンディエゴ・パドレス=SD戦。クレイトン・カーショウが急に引っ込んでヒヤッとさせたが、風邪だった模様。
フィラデルフィア・フィリーズ=PHIとピッツバーグ・パイレーツ=PIT戦は、大エースロイ・ハラデーがいきなり8回を零封、パベルボンがきっちり抑えて1対0の完封勝利。相手のエリック・ベダードも7回1点。しびれるような試合だ。
今日は日本人選手の出場はなし。日本人投手のスプリング・トレーニングの成績を見ていこう。

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12人いる日本人投手のうち、田澤と五十嵐亮太はマイナー落ち、和田、建山、斎藤がDL(故障者リスト)入り。松坂は登板せず。結局開幕ロースターに入ったのは6人だけだった。

すでに紹介したとおり黒田博樹は順調。本拠地開幕のタンパベイ・レイズ=TB戦での先発が決まっている。

ダルビッシュは現地4月4日にAAのフリスコ戦に先発し、4回を2被安打2四球5三振無失点。32球を投げて24球がストライク。長打は打たれなかった。期待が大きいのでオープン戦の成績はやや物足りない感があるが、順調だろう。四球が多いのが気になるところだ。

岩隈は日本での乱調がイメージを悪くした。一時はどうなるかと思ったが、何とか開幕ロースター入りした。救援でどれだけ勝負できるかだ。

高橋尚成は、過去2年のスプリング・トレーニングもERA2.77、0.69と堅実だった。首脳陣の信頼を勝ち得る大人の投球と言えよう。強力投手陣でセットアッパーを務めることが出来るかどうか。

建山がDL入りしたこともあって、上原は何とか開幕ロースター入り。ダルが投げたマイナーとの試合では1回7球を投げて2三振無失点と何とか形を作った。

チェンは一時ボルチモア・オリオールズ=BALの開幕投手と言う話があったが、そうではなかった。まだ登板予定は発表されていないが、確実にローテの中心メンバーだ。

和田毅は、MLBでの調整法になじめなかった部分もあるのだろう。上原浩治のMLBデビューとよく似た展開。復帰しても中継ぎからスタートするのではないか。

田澤はコントロールがいまいち。首脳陣にアピールできずマイナー落ち。この投手はアマチュア野球から直接MLB入り。シーズン通して戦う経験を十分に積まないうちにトミー・ジョン手術で長期DL入り。経験が浅いまま年を食っている印象がある。40人ロースターに入っているうちに、いいところを見せる必要があろう。

五十嵐はピッツバーグ・パイレーツ=PITからトロント・ブルージェイズ=TORに移籍。マイナーからの挑戦。課題はコントロールだ。

斎藤隆は年齢からしてもフルシーズンの活躍は厳しいのだろう。無理をせず、復帰を目指してほしい。

春先、昨年までAA、AAAで投げ、昨年のスプリングトレーニングでは、MLBでも少し投げたBALマイナーの田中良平が解雇された。29歳。3年間のマイナー通算で22勝21敗、ERA4.13。下から這い上がるのは相変わらず難しい。

ひそかに松坂大輔の復帰に期待している。今季のボストン・レッドソックス=BOSの投手陣は必ずしも万全ではない。トミー・ジョン手術のあと球威が増す投手は多いといわれる。今年、良いときの松坂の快刀乱麻を再び見ることができると確信している。



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