昨日の巨人の敗戦は、負けたことそのものよりも、それによって露呈した二つのレベルでの「マネジメントの不在」の方が深刻だ。

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一つは文字通り、監督=Managerのマネジメントの問題だ。
今季は、澤村拓一が投げられない状態が続いており、オープン戦の初戦にマシソンを完了させるなど、クローザーへの転換を考えていないではなかった。
しかし、すぐにカミネロが使えることが明らかになり、マシソンは勝手知ったる8回という役どころに収まった。
そしてここまで、4月4、5日にそれぞれ1失点した以外は無失点、防御率0.73という抜群の成績を上げてきたのだ。
彼をクローザーに配置転換するにあたって、十分な話し合いがあったのか。マシソンにその心づもりがあったのか。
しかもマシソンは昨夜、8回二死から登板し、回またぎでいきなりクローザーの任についている。彼に対する信頼と言えばよく聞こえるが、あまりにも粗雑な判断ではなかったのか。
1年目のカミネロには突然投げられなくなる可能性もある。それを考えて、カミネロとマシソンの役どころを代えて投げさせてみるなどの「下地作り」をすべきではなかったかと思われる。

コメントにもあった通り、マイコラスの登板順を変えて、この先発投手を二軍に落とす方が現実的な選択だったし、リスクは少なかっただろう。

昨日の失点によってマシソンは一転、使いづらい投手になる可能性が生じてきた。

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もう一つ、さらに大きなマネジメントの不在は「編成」だ。

巨人は「野球は9人でするもの」ということがなかなか理解できないチームだ。
編成は、ケイシー・マギーを獲得したことで、選手構成の取り合いが大きく変わっておかしなことが出来することがなぜ予測できなかったのか?
交流戦に入ってからの活躍を見てもわかる通り、三塁に村田修一を据えることには何の問題もなかったはずだ。ここにマギーをいれたために、村田の打力を活かせなくなった。マギーは外国人だから外国人枠も窮屈になる。カミネロの二軍落ちは、マギーを外すことができないために生じた問題だ。
おまけに巨人の二軍には、昨年24本塁打したギャレットがくすぶっている。故障もあってあまり試合に出ていないが、一昨日は久しぶりにスタメンで出た。
マギーが好調を維持するかぎり、村田もギャレットも活用することができない。
岡本和真などは、遠くの方にかすんでしまっている。

似たような力量で、ポジションが被る選手を何人も抱え込むのは巨人の悪癖だが、その根底には「あてにした選手が活躍しなかったら困る」という恐怖心がある。
選手が外れだった時に、代わりが務まる選手を用意しておきたい。その小心さが、ポジションが被る選手の獲得につながるのだが、そこに大物選手や外国人選手を持ってくることで、選手起用が難しくなり、今回のようなおかしな入れ替えが生じるのだ。

本来正位置を守るべき選手が、故障もせず、不振にも陥っていないのにベンチウォーマーになることで、チーム内には不協和音が起きることも考えられる。良いことなど一つもないはずだ。

普通のチームはポジションが重なっていれば、その選手は外に出すか、コンバートをするものだ。

また正選手が不振に陥れば、そのポジションには若手、控えを入れてテストをするものだ。

巨人軍は常勝を求められているのかも知れないが、「巨人にだけ通用するセオリー」が存在するわけではない。

真っ当なマネジメントができない限り、巨人は今年も宝の持ち腐れに終わるだろう。



1977年安田猛、全登板成績【チーム初の2位に自己最多の17勝】

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