最近の巨人としては、珍しく的確な人事だとは思うが、実効性があるかどうか。
スポニチ
巨人は13日、堤辰佳ゼネラルマネジャー(51)が退任し、巨人と西武で救援投手として活躍し、巨人のヘッドコーチも務めた鹿取義隆GM特別補佐(60)がGMに就任すると発表した。


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何度も言っているように、今回の連敗は高橋由伸監督の采配や用兵ではなく、編成の責任だ。
馬鹿みたい金を使いながら、指揮官に戦える武器を渡さなかった。その責任は大きい。

堤辰佳GMは、慶應義塾大学野球部で大森剛の1歳上の正選手だったが、卒業後は讀賣新聞に入り、記者として活躍した。
野球選手上りだが、球団運営の専門家ではなく、ジャーナリストである。しかし2度にわたって巨人に出向していた。「あいつは元野球選手だから野球を知っているだろう」と上が思っていたのだろう。
その程度の経験でGMが務まると思われているのだ。

そもそも巨人は、成績が悪くなるとGMの首を飛ばす。堤辰佳がGMになったのも2015年5月に原沢敦前GMの首が飛んだからだ。原沢敦は、野球とは全く関係がない新聞人だ。

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今回の人事は、前向きで建設的なものなのだろうか?
タダの懲罰人事ではないのか。
スポニチには
「退任で、責任問題が慶大野球部の後輩でもある高橋監督率いる現場に及ぶのを防ごうとした形」と書かれているが、そうだとすれば、誠にくだらない話だ。

鹿取義隆は、生粋の野球人であり、専門家である。巨人の投手コーチとして長年投手陣の構築を担当してきたし、WBCのコーチも勤めた。経歴的には申し分がない。

しかしこれが、例によって「讀賣グループの人事異動」だとすると、大きな期待は持てない。
鹿取が、チームのマネジメント全体を仕切る権限が与えられ、ナベツネのような上からの権力に屈することなく一定の発言権が担保されていなければ、単なるお飾りだ。
次に首を切るための要因に過ぎない。

巨人史上最高のGMは、間違いなく清武英利だろう。
清武は選手獲得方針を策定し、育成システムも構築した。坂本勇人、藤村大介などは清武によって見いだされた。また裏金問題の要因を一掃し、選手への分割の支払いを停止した。
清武GMは、育成枠やフューチャーズ、イースタンリーグチャレンジマッチなどの創設にも関与した。
しかし、こうした手腕を全く理解できなかったナベツネとぶつかって方針を捻じ曲げられ「清武の乱」を起こした。

有能であればナベツネにつぶされる、無能であればクビ要員。巨人のGMは切ない仕事なのだ。
巨人首脳は、讀賣新聞とは関係がない鹿取を切ることに、何のためらいもないだろう。

肩身が狭い境遇で、どれだけのことができるのか、見ものではある。

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