朝日新聞

日本高校野球連盟の技術・振興委員会は13日、大阪市内で会合を開き、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれる選抜大会と全国選手権大会にタイブレーク制を導入することを提案する方針を固めた。
最近の高野連は、女子部員問題にしても、タイブレークの問題にしても「朝日、毎日が言ったこと」を後追いで承認するパターンが続いている。

女子部員のノック補助にしても「怪我をしたときに保証できない」と言ったが、朝日、毎日が記事にした後で、これを認めた。
田尾・ブレーク導入にしても、朝日、毎日が「導入したほうがいいんじゃないかと思ったりなんかして」という煮え切らぬ論説を受けて、導入が本決まりになりつつある。

高野連の八田会長は「新聞社の影響など受けておらぬ」と胸を張っているが、そうであるなら、記事になる前にさっさと改革を進めればよいと思う。
自分たちだけでは何一つ改革できないという体質を露呈している。

タイブレークは選手の健康、安全面を考えれば「やらないよりやった方がまし」ではあるが、「二階から目薬」程度の実効性しかない。
この春に、延長引き分け再試合が2試合続いたことで、導入が検討されたが、そもそも延長13回までいく試合は甲子園の試合では数パーセントだ。
ごく例外的なものだといってよい。

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しかも導入は来年選抜からだという。
今夏は導入しない。空梅雨の後にどんな夏がやってくるかわからないが、温暖化の中で未曽有の酷暑が続いている夏の導入は来年になるという。
「夏には高校球児がこんがり焼けるのを見たい」という、健全でサディスティックな高校野球ファンのニーズに応えているのだろうか。

甲子園大会でタイブレーク制を採用するには高校野球特別規則の改正が必要となり、19日にある審判規則委員会で諮る。議論が進み、11月の理事会で承認されれば、来春の第90回記念選抜大会から導入される。

悠長なものだ。ここまで時間をかける意味は何なのか。いやいややっているとしか思えない。
この夏にまた延長戦が相次ぎ、死人でも出たらどうする気だろうか。

しかも、これは甲子園だけで、過酷さではほとんど変わらない地方大会では導入の予定はないという。

4000弱の高校のうち、99%は地方大会で敗退する。甲子園にも出られないようなへぼな高校球児の健康は守らなくてもいいということだろうか?

「世間がうるさいから、一応何かしたふりをしてみました」という気配が濃厚だ。

朝日、毎日は球数制限についてもくぐもった声でもごもご言っているが、これはどうなのか。

そして勝ち進めば連投を強いられる今の甲子園、地方大会の日程はどうなるのか。

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現場からは、
「高校野球で2人も3人も投手をそろえるのは無理」
「そんなことしたら、スケジュールがおかしくなる」

という声が上がっているが、つまりそれは
「選手の健康面よりも、今の体制を守りたい」という高校野球の現場の声ということにならないか。「既得権益の保護」ではないのか?

高校野球も、明らかに斜陽に向かいつつある。まだ球場にたくさん人が押しかけているうちに、きちんとした改革をしないと、朝日新聞も毎日新聞も、これで金儲けやアクセスを集めることができなくなる。
新聞が正義の味方だと思っている人は、今やごく少数だろうが、それでもメディアの良心を発揮すべきだと思うが。
高野連に任せておいても何も変わらないのは、新聞各位も知っているはずだが。

こんな小手先の改革で「選手のことを考えている」というのは、そろそろやめにすべきだ。

野球の現場に行けば、全国あちこちで「高野連がうるさいから」「高野連ににらまれる」という声が聞かれる。
朝日、毎日、高野連はそういうのをどう思っているのだろうか?

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