昨日は、埼玉県和光市で西武ライオンズなどが主催する「PLAYBALL! 埼玉」を取材した。その詳細はフルカウントを見ていただきたい。
親子で体験する野球の楽しさ 「PLAYBALL! 埼玉」第1回イベントが開催
いろいろと感じることが多い、有意義なイベントだった。
ボールの投げ方、受け方、バットの振り方など、初歩の初歩から、優しく教えるのだ。講師は石井丈裕と宮田和希の両元ライオンズ投手。
すでに4年間のノウハウがある。「守る」「投げる」「打つ」の基本を「とんくる体操」「くるっとスロー」などの言葉を使って、わかりやすく指導している。
二人はライオンズアカデミーの、有料の野球教室のコーチだ。教えるプロでもあるから、上手なのは当然だ。
キャリアの長い石井コーチは「ここでは挨拶とかはうるさく言わない、野球を好きになってもらいたいから」と言った。昨年11月のトライアウトでも投げていた宮田コーチは今年4月からアカデミーの仕事をしている。まだ3か月、声は少し小さかった。「わかりやすい言葉で」と言った。
石井コーチの方が教えるテクニックはあるだろうが、50歳代であり、体も立派で威圧感がある。宮田コーチは小柄で、優しく、親近感がある。
こういう仕事には、若くて優しいタイプの方がいいのではないかと思う。若いお母さんの反応が違うのだ。宮田コーチに向けるまなざしは確かに熱かった。

お父さんの中には、なかなかうまくできない我が子に業を煮やして、ちょっと叱りながら手荒に形を作らせたりする人がいた。こういうのダメなんだろうなと思う。
その点、母親はコーチの言うことを素直に聞いて、子供と一緒に一つ一つやっている。コーチへの好感度もあって、非常に素直で、楽しんでいるようだった。

この講座は親も一緒に受けるのだ。20代、30代、私から見れば子の世代の親の中には、野球を知らない人も多い。子供と同じように一から教わっている親もいる。
ティーバッティングでは、お父さんは良く飛ばした。ゴルフだな、と思わせる人も多かったが。
武蔵ヒートベアーズ、埼玉アストライア、戸田中央総合病院メディックスの3球団の選手も講師役だが、西武コーチのやり方を見て学んでいる段階だ。これらの選手にも話を聞いたが、問題意識はまちまちで、まだ、この講座の重要性を十分に認識しているようには思えなかった。
西武以外の3球団も独自にこうした講座をやっていくことになるが、ノウハウを蓄積してほしい。

「守る」から「投げる」「打つ」へ、講義が進むとともに子供の目の色が変わってきた。
「まだ投げちゃだめだよ」というのに投げる子がいる。ティーバッティングで、バットを持つ子のすぐ後ろまでにじり寄る子がいる。
これ、これなのだ。昔の子供が「ここで野球やっちゃダメ」と言われながらやっていたような、前のめりの気持ち、せりだすような好奇心。今の子供にだってあるのだ。ちょっと胸が熱くなってしまった。
大人はみんなして、子供たちの「熱いハート」に水を差し、もみ消してきた。でも、子供にはそういうダイナモがもともと備わっているのだろう。
これを二度と消してはならない。本当にそう思った。


衣笠祥雄、全本塁打一覧(前編・1965~1974)|本塁打大全
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キャリアの長い石井コーチは「ここでは挨拶とかはうるさく言わない、野球を好きになってもらいたいから」と言った。昨年11月のトライアウトでも投げていた宮田コーチは今年4月からアカデミーの仕事をしている。まだ3か月、声は少し小さかった。「わかりやすい言葉で」と言った。
石井コーチの方が教えるテクニックはあるだろうが、50歳代であり、体も立派で威圧感がある。宮田コーチは小柄で、優しく、親近感がある。
こういう仕事には、若くて優しいタイプの方がいいのではないかと思う。若いお母さんの反応が違うのだ。宮田コーチに向けるまなざしは確かに熱かった。

お父さんの中には、なかなかうまくできない我が子に業を煮やして、ちょっと叱りながら手荒に形を作らせたりする人がいた。こういうのダメなんだろうなと思う。
その点、母親はコーチの言うことを素直に聞いて、子供と一緒に一つ一つやっている。コーチへの好感度もあって、非常に素直で、楽しんでいるようだった。

この講座は親も一緒に受けるのだ。20代、30代、私から見れば子の世代の親の中には、野球を知らない人も多い。子供と同じように一から教わっている親もいる。
ティーバッティングでは、お父さんは良く飛ばした。ゴルフだな、と思わせる人も多かったが。
武蔵ヒートベアーズ、埼玉アストライア、戸田中央総合病院メディックスの3球団の選手も講師役だが、西武コーチのやり方を見て学んでいる段階だ。これらの選手にも話を聞いたが、問題意識はまちまちで、まだ、この講座の重要性を十分に認識しているようには思えなかった。
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「守る」から「投げる」「打つ」へ、講義が進むとともに子供の目の色が変わってきた。
「まだ投げちゃだめだよ」というのに投げる子がいる。ティーバッティングで、バットを持つ子のすぐ後ろまでにじり寄る子がいる。
これ、これなのだ。昔の子供が「ここで野球やっちゃダメ」と言われながらやっていたような、前のめりの気持ち、せりだすような好奇心。今の子供にだってあるのだ。ちょっと胸が熱くなってしまった。
大人はみんなして、子供たちの「熱いハート」に水を差し、もみ消してきた。でも、子供にはそういうダイナモがもともと備わっているのだろう。
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スポーツというより都市計画の話になりますが。。。