早いもんで、ダルビッシュも今年8月で31歳になる。未成年でタバコ吸って謹慎させられていたのがついこの間のように思うが、もうとっくに若手ではない。

今オフにFAとなるため、去就が注目されている。田中将大に比べてかなり年俸が安いから、大型契約にありつく可能性は高い。
現時点で、MLBでは日本人先発投手としてまともに稼働しているのはダルビッシュだけだから、大いに期待したい。

しかし5年なり7年なりの契約が終われば、彼はそこで引退するのではないか。野手とは異なり投手には「そこそこ通用する」という着地点は少ない。ましてやプライドの高いダルが、マイナー契約やキャンプ招待選手になってまで現役を続けるとは思えない。

先ごろ、ダルのこんなニュースが載った。

サンスポ

米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、現役を引退後にオーナーやゼネラルマネジャー(GM)として、プロ野球球団の経営に乗り出す意向を持っていることが21日、分かった。スポーツサイト「VICTORY(ビクトリー)」の企画でダルビッシュと前DeNA球団社長の池田純氏(41)の対談が実現し、その内容を本紙が独占入手。知られざる右腕の未来図が明らかになった。

選手としてもプレー内容だけでなく、様々な野球界の状況に発言してきたダルビッシュである。オピニオンリーダーとして存在感があった。
仲間の選手の側に立って擁護する発言も多かったし、旧弊な野球人に直言することもしばしばだった。
ダル自身は高校からプロ入りしたが、選手教育には定評がある日本ハムで、野球だけでなく、社会常識からマネジメントまで、大学で学ぶようなことも身に着けたのだろう。隠れタバコを吸っていたあんちゃんは、もはや昔の話だ。

選手としても日米で赫々たる成績を残したうえで、日本に帰り、NPBのGMとなる。これは心躍る話だ。
NPB、そして日本の野球界の旧弊な体質を破り、MLBと手を携えて次のステージを考えていく、その担い手になるのではないかと思う。

恐らくダルビッシュは巨万の富を得ているから、生活の不安は一切ない。純粋にライフワークとして球団運営に携わることができるのではないか。

もちろん、実務経験はないだろうから有能なスタッフが必要にはなるだろうが、うまく歯車が回転すれば球界改革は一挙に進むのではないか。

ダルビッシュGMが誕生するのは、それほど先の話ではないと思うが、そのころには野球の退潮ムードはよりはっきりしているはずだ。それだけに、ホワイトナイトのような活躍を期待したくなる。

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