昨日のソフトランディングについて、的外れな意見が結構でた。
1億円ではドラフトで選手を獲得できないだろうとか、阪神、巨人にFA選手が集まるだろうとか。
平日は人が来ないだろうとか。
今までのビジネスモデルが、存続する前提での意見が多かった。
もしそうなら、改革の必要はないということになる。

人というものは、起こっていない危機を想定するのが難しい生き物なのだろうが、それを予測して対応策を考えなければならないだろう。

NPB破たんのハードランディングは、親会社が球団を保有できなくなって、引き取りてもなく、減少することから始まる。
おそらくこれは連鎖する。次々とホールドアップする球団が出てきて、NPBは立ち往生するというシナリオだ。

IMG_1961


実はNPBでは、すでにすんでのところでハードランディングしかかったことがある。
記憶に新しい2004年の球界再編だ。
このときは、近鉄が球団を維持できなくなり、オリックスと合併するとともに、ロッテ、西武の合併も画策された。
1リーグ10球団で再出発しようとしたのだ。

これは球界に全く愛情を持たない一部の経営者の独断専行だった。選手やファン、国民世論が猛反対してこれが阻止され、近鉄が吸収されたものの、楽天が参入して12球団の体制が維持された。

ここからパ・リーグは生まれ変わったのだ。ダイエーから経営者が変わったソフトバンク、前年に北海道に移転した日本ハム、そして新球団の楽天が経営改革を断行し、セ・リーグに肉薄するほどの観客動員と売り上げを上げるようになった。

改革の成功事例もあるのだ。

しかし当時と今では大きく状況が変わっている。
まず、2004年当時は野球は一番の人気スポーツだった。放映権ビジネスは陰りを見せていたが、まだ存在していた。そして何より若者世代の野球競技人口、ファンはまだたくさんいた。

市場が健在だったから、経営健全化によってNPBは息を吹き返したのだ。

しかし今は、野球は10代以下ではマイナースポーツ化している。放映権ビジネスもない。観客動員とフランチャイズビジネスの徹底によって売り上げを維持しているが、この数字が翳れば、次のビジネスチャンスはない。

だから、12球団が経営破たんする前に、弱小でもいいから「スモールモデル」の球団を実例として構築すべきだと言っている。
既存の球団が破たんするとして、年俸30億、40億、売り上げ200億は無理でも、年俸10億、売り上げ60億のモデルにダウンサイジングすれば存続可能かもしれない。

そういう方向性を模索すべきだと言っているのだ。

さらに言えば、そのためにも参入金(今は10年の預かり金)30億円の撤廃、単一の親会社でなければならないという条件も撤廃し、複数の出資者による運営会社の設立も可能にするなど、参入障壁を下げていく必要もあるだろう。

ビジネスモデルはより、独立リーグに近いものになる。規模は小さいが、独立リーグの中には何年も黒字経営を続けている球団がある。
そのノウハウも取り入れて、ソフトランディングをすべきだと言っているのだ。

今と同じ球団が今後も存続できると思うほうが、どうかしているということだ。

IMG_2002


1982年永射保、全登板成績【あっと驚く奇襲先発】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!