ファンには申し訳ないが、日露戦争の軍艦が第二次世界大戦で戦っているようなDeNA打線では、絶好調の前田健太は打てない。
開幕戦は5回8被安打4四球自責点3。明らかに調整に失敗した前田だったが、昨日はほぼ万全のコンディション。150km/h近い速球が伸びていた。
DeNAは、2試合で5安打。中畑監督はおそらく「喰らいついていけ」と指示を出したのだろう。1番石川雄洋以下、もともと淡白すぎる打線だが、前半は「喰らいついて」いた。
1回2死から金城は10球投げさせた。一人の打者にこれだけ投げるケースはシーズンを通しても滅多にない。1回を見る限りでは前田健太は前途多難だと思わせたのだが。
こうした流れを断ち切ったのが、2回のDeNAの4、5番だ。二人とも初球を打ってアウト。前田健太は助かったことだろう。
連敗中のために打線の組み方に苦慮しているのはわかるが、金城、ラミレス、中村紀、森本。ずいぶん前から知っている顔ぶれが、賑々しく名前を連ねている。率直に言ってキャンプでの競争の挙句にこの顔ぶれが中軸に並ぶしかなかったのだとすれば、DeNAには本当に人がいないということだ。
3回を投げて9人の打者を35球で料理。前田健太は「いける!」と思ったことだろう。
二順目からは速球の比率が下がり、スライダー、カーブ、チェンジアップの取り合わせ。特にスライダーの変化が凄まじかった。
右打者も左打者も、この球に手を出して面白いように凡退していった。5回のラミレスの左飛は大きな当たりだったが、それ以外は危なげなし。
表を見ていただければわかるが、前田は複雑な配球はしていない。速球から入った後はチェンジアップ。そして決め球はスライダー。この球はわかっていても打てなかったのだと思う。
何人かの選手は中盤以降も粘りを見せた。しかし中軸打者があまりにも淡白だったために、打線はつながらなかった。終盤まで、点差はわずか1点だったのだからもう少しあがきようがあったと思う。
マスコミは中畑新監督の効果でチームが変わったように宣伝していたが、武器がなければ戦えない。昨年5位の広島と6位の横浜(DeNA)の間には、ゲーム差以上に大きな差があったのだ。前田健太はこれで波に乗るだろう。DeNAは、中軸を総入れ替えし、若手主体で育成モードに入るべきである。
現実が非情な姿を現しつつある。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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開幕戦は5回8被安打4四球自責点3。明らかに調整に失敗した前田だったが、昨日はほぼ万全のコンディション。150km/h近い速球が伸びていた。
DeNAは、2試合で5安打。中畑監督はおそらく「喰らいついていけ」と指示を出したのだろう。1番石川雄洋以下、もともと淡白すぎる打線だが、前半は「喰らいついて」いた。
1回2死から金城は10球投げさせた。一人の打者にこれだけ投げるケースはシーズンを通しても滅多にない。1回を見る限りでは前田健太は前途多難だと思わせたのだが。
こうした流れを断ち切ったのが、2回のDeNAの4、5番だ。二人とも初球を打ってアウト。前田健太は助かったことだろう。
連敗中のために打線の組み方に苦慮しているのはわかるが、金城、ラミレス、中村紀、森本。ずいぶん前から知っている顔ぶれが、賑々しく名前を連ねている。率直に言ってキャンプでの競争の挙句にこの顔ぶれが中軸に並ぶしかなかったのだとすれば、DeNAには本当に人がいないということだ。
3回を投げて9人の打者を35球で料理。前田健太は「いける!」と思ったことだろう。
二順目からは速球の比率が下がり、スライダー、カーブ、チェンジアップの取り合わせ。特にスライダーの変化が凄まじかった。
右打者も左打者も、この球に手を出して面白いように凡退していった。5回のラミレスの左飛は大きな当たりだったが、それ以外は危なげなし。
表を見ていただければわかるが、前田は複雑な配球はしていない。速球から入った後はチェンジアップ。そして決め球はスライダー。この球はわかっていても打てなかったのだと思う。
何人かの選手は中盤以降も粘りを見せた。しかし中軸打者があまりにも淡白だったために、打線はつながらなかった。終盤まで、点差はわずか1点だったのだからもう少しあがきようがあったと思う。
マスコミは中畑新監督の効果でチームが変わったように宣伝していたが、武器がなければ戦えない。昨年5位の広島と6位の横浜(DeNA)の間には、ゲーム差以上に大きな差があったのだ。前田健太はこれで波に乗るだろう。DeNAは、中軸を総入れ替えし、若手主体で育成モードに入るべきである。
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前田健太といえば右打者の外角低めにスライダーが代名詞で、調子のいいほど複雑な配球をせずに三振をとれます。
表を見ると、昨日はむしろ中軸の右打者が三振せずに早打ちしてくれたため、球数が少なく済んで最後まで好調を維持できていたのかもしれませんね。
昨年10/25のスワローズ戦では九回一死までノーヒットノーランでしたがこのときも昨日と同じで左打者へはチェンジアップを軸にしていましたが、外から入るスライダーで三振をとっていました。
そのため、球数が多くなって最後に疲れが出たのかもしれません。
対するベイスターズはスタメンをいじってきましたね。
小池・荒波を外して金城のスタメン復帰と藤田の初スタメン。
ただ、オープン戦から4番だった中村とともに、森本、小池、後藤、の32歳世代をほぼスタメンで使って、梶谷以外の実績のない若手を試すことはありませんでした。
昨年のチーム力からして、「大規模な補強はしないけど、5位に入ってくれ」となればこうなるのかもしれません。
筒香の復帰が待たれます。