高校球児はほとんどの県で減っているが、その減り方にはばらつきがある。
地域別にみていこう。
2000年、2010年、2011年から2年おきの1年生部員数と加盟校数の推移。そして2017年と2010年の部員数の比較。
2010年と比較して1年生部員数が増加している県は福井県、岐阜県、徳島県、島根県の4県。いずれも大都市圏ではない。
福井は敦賀気比の活躍が目覚ましいが、他の3県は野球で活躍している県ではない。増えている要因は別個にあるのだろう。
他の43県はすべて減少。もっと減少率が激しいのは奈良県、続いて福島県、千葉県、大阪府までが70%台。
奈良の場合、天理、智辯学園の2強体制がずっと続いているのが大きいかもしれない。また大阪府や京都府と近いため、生徒が流出している可能性が高い。
福島も聖光学園の1強がずっと続いているので、県外流出が起こっているかもしれない。
千葉県、大阪府が大きく減少しているのは、別の理由だろう。大阪の場合「貧困」が根底にあるかもしれない。
地域別には北海道、東北、近畿、四国の減少幅が大きい。
学校数は東日本、九州で減っている。少子高齢化が大きいか。
1年生球児が最も少ないのは297人の鳥取、続いて370人の高知。両県の野球指導者からは「もう続けられない」という悲鳴が上がっている。
この形が続けば1県1校の現行制度が変わるだろう。選挙区割りのように参加校数に応じて出場校が変わるかもしれない。
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長野県の場合87.1%、松本山雅がJリーグになって6年、J3のパルセイロ と共に地元のメディアでは野球よりサッカーが取り上げられることが多い環境ですが、その様な状況で意外に健闘している数値かなと感じました。
ただ、今年の高校1年生は山雅の昇格時小学5年生、問題は当時さらにその下の少年野球を始める前の世代がどのような影響を受けているかでしょう。今の長野県の少年野球人口がどうなっているか興味深いものがあります。