この夏、早実が甲子園に行くのは微妙だとは思っていた。東海大菅生は宿敵とも言うべき相手だった。
2014、2015年と決勝で当たり1勝1敗、これについで日大三、八王子かと思われた。

この夏の西東京大会、早実の戦績。
 3回戦 早実 9-2 南平
 4回戦 早実 14-0 芦花
 5回戦 早実 5-0 法政大高
 準準決 早実 5-1 日本学園
 準決勝 早実 4-1 八王子
 決勝 東海大菅生 6-2 早実

春に比べれば投手陣ははるかに優秀で、チームは引き締まっていた。途中で負傷したが、2年生の野村大樹の成長が大きかったように思う。

ただ、準々決勝まで強い相手と当たっていない。好投手をどのように攻略するかは未知数だった。

東海大菅生の松本健吾は、制球力が良くフォークは切れる。プロへ行けば救援投手になりそうなタイプだが、清宮をうまく料理した。ただし野村は3安打。やはり清宮のプレッシャーはあったわけだ。

打線でも東海大菅生は早実を上回っている感があった。

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早実は有力校だが、大本命ではなかった。清宮がどれだけ優秀でも、いい打者がいるだけでは勝てないのが野球だ。清宮が大エースであれば、本命視されただろうが。

しかしメディアは、東海大菅生の情報よりも「早実が負けた」ことと、定義もあやふやで、清宮の「高校通算本塁打」が更新できなかったことを報じた。
「予定調和」で進めてきたお話が「うまくいかなかった」ためのメディアの落胆がうかがえる。清宮が甲子園に出て大活躍する「お話」を想定し、こってりと演出をするつもりだったが、とん挫したのだ。筋書きのないドラマであるスポーツをなめていたとしか思えない。
高校通算本塁打など、トリビアレベルのどうでもいい話だ。

東海大菅生には失礼な話だろう。また、多くの野球ファンに対しても失礼なことだった。

負けはしたが、早実は引き締まった良いチームになった。そして発言を見る限り、清宮も成長したのだろう。それはそれでよかったと思う。

清宮の野球人生を考えるなら「メディアのお話通りにいかなかった」ことは、良かったのではないか。夏が早くに終わって、未来を考えることもできるし、普通の高校球児に戻って自分のプレーを見直すこともできる。メディアの餌食にならなくて良かった。

プロに行くにしても大学にしても「挫折」はよい経験になると思う。

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