明日、私は甲子園で4試合を見るつもりだ。ここ数年、春夏の甲子園期間中、1度はそういう機会を作るようにしている。

春はともかく、夏は相当な準備が必要だ。猛暑日ともなれば、座っているだけでも消耗する。甲子園球場はホームベースが真北にある。三塁側が東になる。太陽の動きを考えれば、三塁側の鉄傘の下でみる。風通しを考えて、できるだけ上の方の席から、グランドを見下ろすのが望ましい。水分補給を十分にして、10時間超の長丁場を乗り切ろうと考えている。

IMG_0928


何度も伝えているように、甲子園のベンチからはエアコンの冷気が出ている。選手は短時間ながら涼むことができるが、審判や応援団はかんかん照りの中で声を上げ、動いている。体調面で心配だ。

7月21日、新潟県加茂市の加茂暁星高校で、女子マネージャーが練習後、低酸素脳症でなくなる事件が起こっている。
この日の新潟県は最高気温33.8度、猛暑日ではなかったがこの夏の最高気温だった。この暑さの中を、女子マネージャーは男子部員と一緒に練習場から3.5kmの道のりを走って帰り、学校で倒れた。
指導者は、女子マネをマイクロバスに乗せずに走らせた。また、倒れた後もAEDを使わなかったという。

端的に言えば、この女子マネは、高校野球によって殺されたと言ってもよい。指導者が適切な判断、処置をしていれば失われなくて済んだ命を落としてしまったのだ。
高野連は、野球選手や指導者の暴力行為や反社会行為に対して、あたかも中世の法王庁よろしく「罰を与えている」が、この高校は処分しないのだろうか。
部活で一番大事なことは「安全な環境で活動をさせること」だ。それを怠り、一人の生徒を死に至らしめた過失はあまりにも大きい。

女子マネを男子部員とともに走って帰らせた指導者は、教育者でもなければ、スポーツ指導者でもない。その無知、無神経に対して、何の制裁も課さないのだろうか。

0007

甲子園の開会式でも、こういうことがあった。

東スポ
滝川西(北北海道)の先導役としてプラカード嬢を務めていた市立西宮の女子生徒が突然倒れる騒動が発生。両肩を支えられてグラウンドの外に連れ出されると、すぐさま代わりの女子生徒がプラカードを持ち、式典は滞りなく行われた。
開会式後、大会本部は「熱中症のような症状でしたが、救護室でしばらく休養した後、回復しました。念のため病院に行ったとのことです」と発表した。


「今の子どもは鍛え方が足りない。根性もない、だから倒れるのだ」という年寄りがいれば、炎天下の甲子園に立たせればよい。
半世紀前と比べて、8月の平均気温は2度以上上昇している。昔の夏とは過酷さが違うのだ。
体調が悪かったり、暑さになれていなければ、誰でも倒れる危険性がある。命に拘わる恐れもある。

高校野球はこの時期行われるインターハイとともに、「世界一過酷な環境で行われるスポーツ」だ。
いつまでこんな馬鹿なイベントを続けるのか?
甲子園で死者が出るまで、この「残酷ショー(松谷創一郎さん)」は続けられるのだろうか?

IMG_0960



2004年岩瀬仁紀、全登板成績


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!