好カードが並ぶ昨日の4試合を見て、しみじみ思ったのは、野球界や高野連の頑迷固陋を乗り越えて、高校野球は進化しているということだ。
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強豪校の選手はみんなパワフルで、なんでもないプレーとしてホームランを打つ。風に乗ったあたりは少なく、ライナー性の打球が外野席に突き刺さる。
最近は、体にぴっちり密着するユニフォームが主流なのでよくわかるが、高校球児たちは筋骨隆々だ。
特に腰から下の張り、ふくらはぎの太さはものすごい。
これは、ウェートトレーニングをしているからだろう。
少し前まで、野球選手は余計な筋肉をつけて体を重くしてはいけない、と説く指導者がいたが、今はダルビッシュ流の筋トレが普及しているのだろう。

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4試合とも完投したチームはなかった。
いずれのチームも継投をした。負けているチームはちょっと頻繁過ぎやしないかと思うくらい多くの投手がマウンドに上がった。
背番号「1」以外の投手が先発する例が多かったのも象徴的だ。
内野、外野を守る選手が投手を兼ねているケースも非常に多い。
昔は、先発完投が基本パターンで、負けているチームの2番手投手は「思い出作り」みたいなパターンが多かったが、今は、ピンチを断ち切ったり、流れを変えたりするために投手交代をする。
第1試合の中京大中京が、広陵にほとんど打撃をさせていなかった先発磯村峻平を代えたとたんに本塁打を打たれて形成が逆転したのは監督の采配ミスだとは思ったが、トップクラスのチームは、力量が近い投手が複数いるのが当たり前になったのだ。

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野手の交代も多い。これも「思い出作り」ではなく、酷暑の中消耗を避けるとともに、守備要員に仕事をさせるという意味もあっただろう。

今の甲子園のベンチ入りは18人だ。地方大会は20人だ。理不尽なことに甲子園出場が決まると、監督はこれまで戦っていた選手の中から2人を切らなければならない。
何のためにそうなっているのかわからないが、甲子園の方が季節も過酷になるし、20人あるいは22人程度まで選手数を増やすべきだと思うが、「変えないこと」にしがみついている高野連はできないんだろうなあ。
朝日新聞や毎日新聞に言ってもらわないといけない。


広陵など、いったい何人いるのだというくらいベンチに入れなかった野球部員がいる。

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二けた背番号で本塁打を打つのも当たり前だ。

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しかし、複数の投手にしても、守備要因にしても、選手数が多くて、レベルの高い選手がいる強豪校でしか用意できない。

そうなったらそうなったで、高校間の格差は広がることになるのだ。悩ましいところではある。
野球部員数に定員を決めて、他の学校にも選手が行き渡るようにするとか、格差を是正する方策も必要だ。

甲子園の観客は、野球をよく知っている。良いプレーに対しては敵味方なく大きな拍手が起こる。
良い伝統も醸成されている。それだけに、改めるべきことは即、改める率直さと賢さが必要だと思う。

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2004年岩瀬仁紀、全登板成績


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