デイリー

ロッテ、伊東勤監督(54)が13日、今季限りで辞任することを明らかにした。5日の仙台遠征の際、球団首脳と会談し、「今季限りでユニホームを脱がしていただきたい」と申し入れて、「分かりました」と了承されたもので、今季の成績不振の責任を取っての決断となった。


殿堂入りした年に残念なことだった。現代の名将と言ってよいだろう。
西武一筋22年の大捕手であり、早くから監督候補とみなされていた。2001年にはプレイングマネージャーの要請を受けるも断り、2004年、引退翌年に監督に就任。

監督成績

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1年目でいきなりリーグ優勝、日本シリーズも4勝3敗で中日を下して日本一になる。
幸先の良すぎるスタートだった。

この年は松中信彦が三冠王、タイトルを取った選手は防御率の松坂大輔だけという陣容で、ダイエーに4.5差をつけてられて2位だったがプレーオフで下剋上。「球界再編騒動」の起こった激動の年でもあった。

翌年から2年もポストシーズンに進出したが2007年に解任される。やや不可解だった。

解説者になったが、地頭の良さと冷静さ、そして人柄の良さを感じさせる好感の持てる解説者だった。

さらにKBO斗山のコーチになる。伊東は韓国野球の後進性を的確に指摘。練習や作戦面だけでなく、試合の後ユニフォーム姿で外食をするなど、プロ意識の欠如も指摘していた。

翌年からロッテの監督に。
ロッテはリストラはするが、補強らしい補強はしない。限られた戦力をやりくりして、非常によく頑張ったと言えよう。

2014年には、西武時代にともに戦った涌井がやってくる。MLB帰りの井口など、新しい人材も活かしつつ、シーズン前の予想を覆す形で、チーム打率、防御率ともに下位でありながら、3回もポストシーズンに進出した。

ピタゴラス勝率より実際の勝率が低かったのも1度しかない。

MLBであれば最優秀監督を何度か取りそうな名将だ。

もうひと働きできる年齢ではあるが、あののんびりした解説を聞いてみたい気がする。

後任は井口資仁?OBの誰か?これも気になるところだ。



2004年岩瀬仁紀、全登板成績


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