昨日は西武ドームにいながら、京セラドームを気にかけていた。藤浪はうまく投げているだろうか?
残念なことに、投手の大瀬良と菊池にぶつけて、5回途中で降板してしまった。
金本監督が「彼の人生を左右する」と言った登板は、最悪の成績で終わってしまった。

今季の一、二軍成績

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WBCで乱調だったために開幕前にファームで投げて調整して一軍に戻ってきた。

しかし今季初登板は8与四球の乱調、そこから徐々に立ち直ったが5月20日からの2登板で崩れてファームへ。

ここから長いファーム暮らしが始まった。

ここでも徐々に成績は良くなっていたが、7月2日の中日戦で2死球、自責点4.このためファームのローテも外れたが、徐々に長いイニングを投げて昨日の登板につながった。

今季、藤浪の防御率は一軍で2.98、二軍で2.20、数字だけを見れば悪くはない。
しかしおびただしい四球を出すために長い回が投げられない。そこに死球がアクセントになって藤浪本人も「乱調」という認識を持つに至り、降板ということになる。

もともと藤浪は制球の良い投手ではなく、走者を出しながら確度と球威のある球で打者を退けていく投手だった。
しかし、制球がさらに悪化し、そこに死球までまざるようになって、投げられなくなった。

制球力はフォームの問題はあろう。しかしぶつけるのはメンタルの面が大きい。イップスの可能性もあるが、プレッシャーのために体が制御できなくなっているのではないか。

こういう状態の藤浪は、下に落としても、休ませても改善しないだろう。投げさせる中で自信を取り戻させるしかない。

阪神というチームは、伝統的に減点主義であって、失敗した選手を責めることが多い。金本監督は特にそうだが、この投手を活かすには実戦を藤浪に与えて、投球する中でリハビリテーションするしかないだろう。

藤浪の投球は見ていて楽しい。ここでつぶれるのは、残念過ぎる。次回登板の機会も与えられたようだが、何とか立ち直ってほしい。

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2004年岩瀬仁紀、全登板成績


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