デイリー
巨人は18日、7月11日に都内の病院で暴力トラブルを起こした山口俊投手(30)に対し、今季終了までの出場停止や罰金、減俸の処分を発表した。球団の科した罰金、減俸の“制裁金”の総額は1億円超とみられる。
制裁金1億円は、大きな額だが、戦力が1枚失われたことへの補填という意味合いもあろう。

しかしこの問題の本質は、山口の行状にあるのではなく、シーズン真っ最中に現役選手が泥酔するまで飲酒しているという意識レベルの低さにある。

プロ選手であり、球団が管理すべきだとは思わないが、日本のプロ野球選手、とりわけ巨人の選手のプロ意識の低さは深刻だ。

昭和の時代のプロ野球選手は表向きは「子どもたちのお手本に」と言われながら、実態は堅気ではなかった。
暴力団との交際もあったし、常習的に賭博をしていた。しかしお相撲さんがそうであるように、野球選手も「まともな職業」ではなかったから、みんなそれを目こぼしたし、容認していた。

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平成の時代に入り、いろいろな社会規範や人々の意識が変化する中で、プロスポーツ選手に対する見方も大きく変化した。プロ、アマの敷居が低くなる中で、プロスポーツ選手は、アマ選手から選抜されたエリートだという見方が強くなった。

今のプロ選手は、エリートアスリートであり、巨額な報酬を手にする以上、アマ選手よりもはるかに高い自己管理能力が求められる。節制などのレベルではなく、メンタル、フィジカル両面で最高のコンディション維持が求められるのだ。

自分で巨大なトレーニング機器を整備するイチローや、日々の肉体づくりに莫大な投資をするダルビッシュ有に代表されるように、トッププロ選手は自らの「肉体」への投資を惜しまない。

そういう選手たちを見るにつけ、野球賭博に耽り、シーズン中に飲酒して、自分の拳を負傷する日本の選手の意識の低さ、質の悪さには愕然とする。

巨人にはいまだに昔の「人気商売」という意識があるのだろう。歓楽街では女は選び放題、酒は飲み放題、何をやっても許される。
そのふるまいは、選手個々の問題だが、それを許容する巨人というチームの体質の古さ、人気稼業への甘えは深刻だ。

メディア、そしてプロ野球界は「こういう行為はスポーツ選手として恥ずかしい、格好悪い」というアピールをすべきだ。意識の低さを認識するよう喚起すべきだ。

巨人、老川オーナー
「厳しすぎるという意見もあるかもしれないし、甘すぎるという声もあるかもしれない」とした上で、球団トップとして「穏当なところかな」とした。再起を期す右腕には「借りは返してもらわないと」と、奮起を促した。

だめだこりゃ。



2004年岩瀬仁紀、全登板成績


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