昨日、日本中を沸かせた仙台育英だが、今日はもう敗者となった。10-4で広陵に負けたのだ。今日の敗戦には、今の高校野球が抱える課題がはっきり出ている。

両者ともに甲子園では4戦目だが、中4~5日、中1日、連戦と試合間隔が詰まってきている。

甲子園は、準決勝からの日程が詰んでいる。勝ち進むと必然的に選手層の厚さ比べになっていくのだ。

今日の勝者、広陵の地方大会からの戦績と、投手成績

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広陵は打撃のチーム。

地方大会から圧勝を繰り返していた。地方大会では先発左腕平元銀次郎が主軸ではあったが、3回戦では同じ左腕の山本雅也が先発。

甲子園では1回戦で中京大中京に先発平元がリードを許し、山本にスイッチしてから逆転。2回戦、3回戦でも山本が救援で好投し、平元とともに「使える投手」になっていた。

連戦の今日の試合は消耗が少ない山本を先発させ、大きなリードを奪ってから平元にスイッチ、森まで経験させた。

一人のエースが投げぬくのではなく複数の投手が投げるシステムで、消耗戦になった今日の試合を切り抜けた。

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これに対し、仙台育英の投手事情はかなり違っている。

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右腕長谷川拓帆がエースとして、地方大会から先発、二番手左腕佐川光明も出番があったが、甲子園に進出してからは1回戦で大差がついてから投げたのみ。3回で3失点と実績を残せなかった。

長谷川は3日間で2完投、消耗を防ぐため、仙台育英はやむを得ず佐川を先発させたが、力が劣るのは明らかだった。
早々に大量失点。続いて上がった長谷川も前日の大阪桐蔭戦の冴えはなく、失点を加えた。

敗退した大阪桐蔭もそうだが、最近の高校野球は2人、3人の力のある投手を揃えないと勝ち抜くことが厳しくなっている。今や一人のエースがいるだけでは、地方大会を勝ち抜くのも厳しい。

こういう状況が続けば、さらに私立の有力校と公立校の格差は開くだろう。

広陵はすさまじい数の野球部員を抱えている。陣容では全国屈指だ。こういう経済力のあるチームが勝ちあがることになるだろう。

投手の酷使を防ぐ意味からも、戦力格差の拡大を防ぐ意味からも、地方大会、甲子園ともに「連戦は絶対にない」日程に改められるべきだ。

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2004年岩瀬仁紀、全登板成績


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