新聞社という組織は、身内にどれだけ「いうことをきかない社員」をもっているかが値打ちだと思う。
讀賣新聞は黒田清以下そういう分子を一掃してから、ろくでもないメディアになった。
朝日新聞東京社会部の原田朱美記者が、例の24時間マラソンを「ブラック部活」に例えたという。

原田記者のtwitter

24時間マラソン、エンタメとしてやるならまだしも、「善行」として走る訓練を充分にしてない素人をいきなり長距離走らせて、案の定体のあちこちを痛めて、それでも走らせて、苦痛に顔を歪める姿を「頑張ってる、素晴らしい」と感動することは、私はできないな。ブラック部活に通じるものを感じる

私は24時間だとか27時間だとかいう番組は「腐っている」と思っているので一瞬たりとも見ないが、漏れ聞こえてくるところでは、今年の24時間テレビは、当日まで誰が走るかを決めなかったという。
何人かの芸能人の名前が挙がっていたが、当日にブルゾンちえみが指名されて走ることになったという。

私は100キロウォークに参加したことがある。25時間くらいかけて歩き切った。10年ほど前だが、当時は寺歩きをしていて、1日に何十キロも自転車で走行していた。足には自信があったが、それでも最後は足が前に進まなかった。沢山リタイアしていたし、救急車で運ばれる人もいた。

24時間走る、あるいは歩くのは、非常に過酷である。場合によっては命の危険もある。何の準備もせずにいきなり「今からやれ」と言われても、一般人なら普通は断るはずだ。
前もって通告されていて、練習を積んでいたと考えるのが普通だが、だとすればテレビは「やらせ」をしたことになる。
おそらく、ブルゾン、渡部など何人かの芸能人に「候補に挙がっているから練習するように」と通告をして、ブルゾンに白羽の矢を立てたのだろう。

24時間マラソンは、芸人が苦しそうに走るのをみんなで楽しむという企画だ。
これがなぜか「感動ストーリー」になっている。病気の親族がいるなどの「ちょっとした不幸」もいいスパイスになって、他人の不幸が大好きな品性の人には、素晴らしいごちそうになったようだ。

24時間テレビは、「感動ポルノ」と言われている。芸人、芸能人というテレビ局には逆らえない立場の人間に過酷な体験をさせて、見世物にして視聴率を稼ぐ。誠に卑怯な番組だ。
自分は安全な立場に居ながら、人が苦しむさまを楽しむ。感動を消費する。悪趣味だと言えよう。

確かに苦痛に顔を歪める姿を「頑張ってる、素晴らしい」と感動するところは「ブラック部活」に通じるが、だとすれば、その極致ともいえる「甲子園」はどうなるのだ、という話になるだろう。

部活にしても、甲子園にしても、出場するのは芸人ではなくて、日ごろ鍛錬を重ねた選手たちではある。しかし、彼らは試合や練習で、常人では考えられないようなハードワークを強いられる。中には理不尽なトレーニング、しごきの類もある。また、全国大会は炎天下に行われる。選手たちは、異様なテンションで試合に臨み、心身をすり減らして競技をする。
まさに松谷創一郎さんの言う「残酷ショー」だが、日本の多くの人々は「頑張ってる、素晴らしい」と感動するのだ。

24時間テレビとブラック部活は通じるものがある。その点は異論はないが、原田記者はブラック部活の最たるものと言える「甲子園」を主催する朝日新聞の社員だ。
自分の会社が旗振りをして「感動の安売り」をしている甲子園と、24時間テレビはどう違うのだろうか。

朝日新聞は、おそらく原田記者がこういう発言をしたことに、眉を曇らせているかもしれないが、メディアが、本当のことを言うのは、近年滅多にないことだし、良いことではある。

原田記者はこうもツイートしている

仕事やイベント運営、NPO活動にも言えるけど、「ボロボロになるまで頑張る」こと自体を目的化したり、そんなになってまで頑張ってる自分(と仲間)にうっとりすることが目的になったりして、ユーザー置いてけぼりなのって、たまに出くわします。

もう一歩踏み込んで、甲子園、高校野球にも言及してほしいと思う。

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