ここ2日ほど、プロ野球チームの応援歌、球団歌を聞いて犬の散歩をした。「なるほどなあ」という思いがした。

今のプロ野球、特にパ・リーグの応援歌は、どれもよく似ている。

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筋肉ムキムキの元気のいいあんちゃんが、手や足を振り回しながら歌っている感じ。ちょっと汗臭い、熱意が少しだけ吹きこぼれているような感じ。巻き舌だったりするし、引越しの手伝いをさせたらよく働きそうなタイプ。
この元気さで、とにかく観客を巻き込もう、一体化させようと言うことだろう。

このルーツは間違いなく、1979年、松崎しげるの『地平を駈ける獅子を見た』だろう。



この歌を聞いたときは「ナウい」ってこういうことか、と思った。プロ野球に新しい時代が来た、と感じたものだ。
とにかく、声が良く伸びる。何の悩みもなさそうな、衒いのない声が、まだ屋根のない西武球場に響きまくってる感じだった。

この頃の球団歌と言えば、南海ホークスの歌にしても、阪急ブレーブスの歌にしても、成人男性が直立して歌っている感じだった。灰田勝彦みたいに、口を四角にして、まっすぐに声を出してるモノクロっぽい歌ばっかりの中で、松崎しげるは、極彩色の感じがした。

ま、30年以上も経って「豊かなくらしはタカハシカイハツ~」って、全く同じ調子で歌っているのを聞くと、この人には芸の深まりというのはないのか、とも思うが。

ライオンズの歌は今は別のものになっているが、松崎しげるの歌の方がいい。今も歌われているようだが。

今のパの球団歌はみんな、7回の風船飛ばしを意識している。歌の切れ目がはっきりして、風船を飛ばすタイミングがわかりやすい。

昔の南海ホークスの歌なんか「南海ホークスさあ、いこうー」で終わったかと思ったら「あーあー、こんじーきのー」でまだ続く。今なら途中でぴゅーっとやる人続出だろう。

南海ホークスの歌。


歌詞がたいそうなのはオリックス。最後の方で、
(Sky)七つの海を越えろ(High)母なる大地を踏め(Wave)世界に橋を架けろ
って、親会社のオリックスでさえもそんな事業はやってないだろう、と突っ込みたくなる。



パの球団歌を聴き比べると、やっぱりソフトバンクの歌が圧迫感がある。

これも最後の方、
いざゆっけー むてきのー若鷹軍団 いざゆっけー ほのおっのー若鷹軍団ー!



今の強さを知っているからかもしれないが、これ、大軍団がやってくる感じがする。

パの歌のトーンがみんな同じなのは、同じ時期に似たようなマーケティングをはじめたからだろう。

ま、球場でこういう歌を聞くのは嫌いではない。相変わらず張り切ってるなと思って聞いている。

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